いつかは海外で働きたい、海外転職をしたいけれど、具体的にどこから始めればよいかわからない。
または海外で未経験で働くイメージがつかない方はけっこういらっしゃると思います。
今回はそういう方向けの記事となっています。
海外転職のメリット・デメリットから転職活動・転職活動後のについて大きく4つに分けて説明していくので、海外転職未経験の方にぴったりな内容になっているかと思います。
目次
海外転職について|概要
改めてにはなりますが、簡単に海外転職について説明していきます。
海外転職のメリットやデメリット
海外転職のメリットは人によって様々かと思いますが、海外で異なる国籍の方と一緒に仕事をする楽しさ、異文化コミュニケーション、高い報酬、スキルアップの為の経験づくりなど、いろいろあると思います。
逆にデメリットは人がどう思うか次第なのでここで列挙する事はないですが、例えば婚期を逃す(現地でパートナー見つけて結婚する人もいます)、安全リスク(最近は日本よりも安全な国は結構あります)、賃金が下がる(東南アジアではあるかもしれませんが、生活コストも低いため貯金は日本よりできます)というのが一般的でしょうか。
とはいえ、上記は人それぞれの価値観でしか無いため、気にする必要はないですし、海外で働きたいと思ったら行動するのが一番です。
海外転職がなぜ魅力的なのか
海外転職がなぜ魅力的なのか、ビジネスや人生観という視点で解説すると、日本人と日本だけで働いた経験よりも、バックグラウンドが異なる国籍の人とコミュニケーションを取りながら働いた経験は企業からすると重宝します。
重宝するとはどういう事かというと、簡単に言えば年収が上がります。
例えば、東南アジアのITベンチャー企業に転職し、数年働いて日本のGoogleやFacebook に転職したなんて話は割と聞きます。そうなったら20代で年収1,200万以上とかですし、悪くは無いですよね。
また人生観という面でお話すると、一度転職して海外で働くと、“どこでも働ける“というマインドが付きます。つまり、会社への依存度が下がるため出世や会社の評価に一喜一憂することがなく、心が穏やかになるかと思います。
自分自身、仮に今の会社から解雇になってもまた別のところで働けるという変な自信があるため、社会人1〜3年目の日本だけで働いていた当時よりも心が安定しています。
というように、海外転職は自分のキャリアにとってプラスでしかないと筆者は考えています。
海外転職の基本4ステップ
ではここから、実際に海外転職の基本ステップを紹介していきます。
何が必要で何が必要ないのかを説明します。
海外転職をするために必要な条件や資格は必要?
自分が行きたい業界や業種によります。
海外で働くためには、その国から労働ビザを発給して初めて働くことができるため、自分がどういう経歴なのかを示す必要があります。
そういった意味では大学卒業というのはある程度基準にはなってきます(シンガポール・香港など)。
もちろん、寿司職人などは大学卒業していないケースが多いですし、VISA発給が緩い国であれば必要無いケースもあるので、本当に国によりけりです。
ただ、それ以外には、これといった資格は海外転職においては必要ないことがわかるかと思います。
日本と同様に海外の企業も一つの”企業”なので営業からPR,エンジニア、ファイナンスまであらゆる部署が存在しています。
専門性がある方が大事です。
英語や外国語はどれくらい必要?
自分が行きたい国や業界、そして会社によって異なります。
例えばタイや台湾の日系企業であれば現地のローカルスタッフが日本語を話せるケースも有るため、英語スキルがそこまでなくても問題ないケースもありますが、アメリカなどで働く場合は英語のスキルは必要になります。
また現地の日本人を相手にするような仕事(日本語のフリーペーパー、保険屋さん、飲食店)などは話せなくても問題ないケースもあります。
ToeicやToeflは必要?
必要ないです。
ToeicやToeflなどの英語の成績は書類審査で評価がされるだけで、面接のときには実際に話せてコミュニケーションが取れているかの評価もあるため、むしろスピーキングのほうが大事になってくるでしょう。
転職エージェントや転職サイトの利用
自分が行ってみたい国やエリアが決まったら、その国で活動している転職エージェントに相談してみましょう。
日本で自力で探すのと異なり、なかなか海外で求人を自力で探すのは大変です。
実際に自分のスキルやキャリアでその国で働けるのかどうかを確かめるためにも準備をし始めた段階で転職エージェントに相談しましょう。
履歴書や職務経歴書の書き方やアピールポイント
履歴書や職務経歴書については、上記の転職エージェントがある程度サポートしてくれるケースが多いです。
日系の転職エージェントに頼めば、日本語でコミュニケーションを取りながら、英語の職務経歴書の添削をサポートしてくれます。
ちなみに、海外では職務経歴書のほうが履歴書よりもメインとなっており、CVやResumeと言ったりしています。
海外転職の面接対策
転職エージェントとの協力もあり、無事就活は面接まできました。
具体的にどのような点に注意をして準備すればよいのでしょうか。
海外企業の面接でよく聞かれる質問
海外企業であっても面接内容は同じです。
- プロフィール
- どうして入社したいのか
- 過去に成し遂げた成果や失敗、それから学んだこと
それらに加え、どうして海外(またはその現地の国)で働きたいと思ったのかも場合によっては聞かれます。
これには特に深い意味はないので、あまり深く考える必要がありませんが、自分のキャリアと紐付ける事ができれば良いでしょう。
面接でアピールするポイントやコツ
面接の目的は、採用担当者が候補者が企業にマッチしているかどうか、利益をもたらしてくれるかどうかを確かめる為です。
そこから逆算すると、どのようなアピールが適しているかはイメージがついてくるかと思います。
この人を雇うとメリットがあると信じさせればよいのです。
熱量・スキル・将来性などあらゆる点でアピールできればOKです。
ただ、海外転職において特有の質問として、この国にどのくらいいるつもりですか?という質問があります。
これはこの人は辞めてしまうのではないか?という不安から来る質問ですが、「特に決めていません、キャリアアップができればずっと居続ける事も検討しています」など長期性をアピールすると良いでしょう。
ビジネスマナーの習得方法
日本には独特のビジネスマナーが存在していますが、海外だと逆に少ないです。
というのも、様々なバックグラウンドを持つ民族同士で働いていると、どこかの偏った商習慣は意味をなさないからです。
ですので、自信を持ちながらも謙虚でありさえすれば良いかと思います。
言語力の向上
面接の言語が英語であればある程度練習が必要になってきます。
英語・特にスピーキングを日本で向上させるのはなかなかハードルが高いかと思いますし、一度現地で生活すればスピーキングは自ずと向上していきます。
とはいえ面接では話さなければいけません。
おすすめは、ある程度想定質問とその解答を日本語・英語で準備しておくことです。
日本語で準備する理由は、英語で表示されているとこの文で本当に自分が言いたいことは何かを振り返る時に、自分で作成した文章なのにも関わらず思い出しにくいからです。
志望動機・アピールポイント、過去の成功・失敗などある程度質問は思いつくと思うため、それに対して解答となる英文を作ってしまうのがおすすめです。
最近だとオンライン面接が主流です。
実際に筆者は1画面にZOOMの画面、モニターを用意してそこに準備した文章を表示しながら面接に臨んだ事がありました。
海外転職後の生活
晴れて内定をゲット!その後のステップについて紹介します。
海外生活に必要な知識やスキルについて
自分が住むことになる国の法律や生活マナーなどはある程度調べて行ったほうがいいです。
スキルについてはそこまでありませんが、あえて言うなら図太くなっておきましょう。
海外の人たちには常識が通用しません。いちいちそれで気にしていたらストレスが溜まってしまいます。
また、海外での生活は常にトラブルがつきものです。
まーなんとかなるか、くらいの精神でいくのがおすすめです。
留学や語学研修の活用方法について
こちらは人によって異なりますが、現地での就職の前に短期の語学留学に行くというケースもあります。
この場合は特に、ビジネスシーンを念頭に入れた会話を練習すると良いでしょう。
具体的には、プレゼンテーションや上司への報告の仕方などです。
フリーディスカッションでは、自分の業界(マーケティング、自動車、金融、製造)などをテーマとして自分が得意な領域でのスピーキングを強化しましょう。
自分が得意な分野なので、多少英語が拙かったとしても、どういう文脈の話をしていて、次に相手がどう返答するかは予測ができるかと思うので、それを先回りして話す、というトレーニングになります。
まったく無知な内容(生物とか、政治とか)をフリーディスカッションで話すのはかなりハードルが高いです。
海外での人脈作りや趣味の見つけ方について
まず、現地の人の人脈を作りたいのであれば現地の人と食事や飲み会に行くとよいです。
日本人であればFacebookグループがありますし、オンライン掲示板があってそこによくフットサルやオフ会の募集があるため、そこに参加すれば一瞬で同世代の人と繋がることができます。
出会いを求めているのであればTinder, Bumbleなどデーティングアプリなどがいいでしょう。
海外転職について|まとめ
いかがだったでしょうか?
海外転職を検討してから転職エージェント探し、書類審査、面接対策、就活後の動き方について説明してきました。
改めて海外転職は自分のキャリアや人生にとって必ずプラスになると思っていますので、今検討している方は是非トライしてみてください。
自分で考えていると、リスクを考えてしまって前に進めないことがあるかと思います。
ただ、考えていたリスクは振り返ってみるとそんなに大きな事ではなかったりします。
改めて、海外転職成功の為に大切なポイントを3つ紹介します。
- 転職エージェントに相談してまずは案件を探しましょう
- 履歴書・面接を繰り返しながら内定をゲットしましょう
- 現地の人の人脈やネットワークを広げてより良い海外生活にしましょう
何事もまずは行動あるのみです。