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2024年版|シンガポールの平均年収について【業界・業種別】

シンガポールの平均年収をお探しでしょうか?

最近は円安の影響もあり、日本よりも年収は高いです。そしてシンガポールはお仕事の種類も豊富です。

今回はシンガポールでの業種別の平均年収について、実際の数値をもとに紹介したいと思います。

既に社会人の方はご自身の業種がどれくらいの年収をもらえるのか、大学生・第二新卒の方はどの業種がいくらもえるのか把握できるかと思います。

情報の有効性について

今回の記事はシンガポールの転職エージェントの他、MOH(シンガポール役所)が発表している情報をベースとして、現地で働いている日本人からのヒアリングを加味した調査になっています。

シンガポールの平均年収について

シンガポールのん年収について

MOHによると、シンガポールの年収は2023年で62,364SGD(6,860,000円)でした。ちなみに2020年の平均年収が45,000SGD(370万円)だったため、2〜3年間で平均年収が30%〜40%上昇した事になります。

もはや日本の年収の上がり幅と比較すると全然違うことがわかるかと思います。国税庁が発表した「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、日本の平均給与が458万円なので、いかに日本との平均年収が異なるかがわかります。

社会人の方は感覚があるかと思いますが、平均年収はあくまで”平均”であり、業種や職種によって大きく変わります。とはいえシンガポールの年収そのものが上がっている事は事実であり、シンガポールでお給与をもらいながら日本に一時帰国すると日本がとっても安く感じることができるでしょう。

ちなみに、年功序列のないシンガポールにとっては、勤続年収よりも環境と役職が年収に大きく左右します

転職する際に今よりも一つ上の役職で転職し、年収を上げる。

これが、この国の人々が転職を繰り返す理由だったりします。

追記(2024年7月)
現在のシンガポールドル円のレートが1SGD=115円となり、日本とシンガポールでの年収の差は大きくなりました。ただ、平均年収で比べるよりもシンガポール人の友人の話を聞くともっともらっているような気がしています。
例えばGoogleでエンジニアとして転職した方(エンジニア歴4年くらい)は年収2500万、Appleで広告運用担当として転職した方は転職1年目で年収1,600万円だったりするので、自分のプロフェッショナル分野で転職するのであれば日本で就職するよりも良い賃金が払われるでしょう。考えてみてください。一人の広告担当者が年収1,500万円以上日本でもらえますか?

日本人のシンガポールでの平均年収

JACリクルートメントが発表したサラリーアナリシスによると、日本人がシンガポールで採用された場合、平均の年収は520万円〜1,200万円であるとのことでした。

月に換算すると40万〜80万円(3000~7000シンガポールドル)ほどの求人が多いです。日本よりも税金面では安いので手取り額は日本より多いです。

よってシンガポールでの年収は、年齢と業界に大きく左右されるところが多いのです。

追記(2024年3月)
現在のEP条件は毎年上がっています。今は55万円くらいだったのが翌年には60万円くらいになっているでしょう。これが平均ではなく最低の給料です。いかにシンガポールの経済成長が早いのか(日本が遅すぎるのか)わかるかと思います。

ビザの発給条件の変化

2020年〜2023年にかけて外国人が働くための最低賃金が上昇しました。そして2024年ではコンパスという賃金・プロフェッショナルさ・学歴・年齢など複数の要素を組み合わせて作成した指標によってシンガポールのビザが発給されるかが決まりますが、それでも年収が高いことは大きな要素となるでしょう。

ビザの種類も関係する

別の記事で書いていますが、シンガポールには複数ビザの種類があります。主に会社員の場合、EPかS-passという2種類なのですが、ビザによって最低金額が異なります。

年齢にもよりますが、EPであれば月70万円ほどの給料も可能です。一方、S-Passになると25万円ほどになります。物価の高いシンガポールではいささか厳しいでしょう。

S-PassとEPの違いについては別の記事を御覧ください。

2024年版|シンガポールの平均年収について【業界・業種別】

カテゴリ別に年収は異なるものの、そもそもビザが発給されなければシンガポールで働く事はできません。

管理職か、プレイヤーか

シンガポールでの仕事のジャンルによる年収の違いはありますが、プレイヤーなのか管理職なのかで年収は異なります。

日本以上に管理職になることは大きな収入を得ることに繋がるでしょう。

メモ
プレイヤーであっても日本語が重宝される場合があります、その場合はプレイヤーであっても1,000万円近くもらえます。管理職になると1,500万円くらいです。
また、(日本を除く)世界の賃金上昇&円安(日本円の価値下落)によって、現在であればほぼ全ての業種・業界で日本で働くよりも高い給料が支払われるでしょう。
2024年版|海外勤務・海外駐在に強いおすすめ転職エージェント10社(年齢・業界・地域別)

業界差が大きい

当たり前ではありますが、業界によって大きく収入が異なります。

次の章より具体的な平均年収をお伝えしていきます。データはシンガポールの大手人材紹介サイト、JACリクルートメントのサラリーアナリシスをもとに作成しています。通貨はSGDで、1SGD =110円(2024年7月時点)です。

詳細については、各転職エージェントにご確認ください。

金融業界

シンガポールの平均年収

金融業界は一言で言うなら高収入です。

日本以上に外資系企業の給料・そして専門職の給料が他の業界の頭一つ抜けています。

ジュニアレベルでも700万円以上、1,000万円を超えている人は当たり前、1,500万円くらいが平均かと。

日本もこの業界は年収は高いですが、その幅は日本国内で働く以上です。

営業職

ポジション日系(英語不要)日系(英語要)外資系ローカル
リテール営業$ 60,000$ 70,000$ 80,000$ 70,000
事業法人営業$ 60,000$ 80,000$ 90,000$ 80,000
課長級$ 100,000$ 110,000$ 130,000$ 120,000
部長級$ 160,000$ 160,000$ 230,000$ 220,000
役員級$ 350,000$ 350,000$ 370,000$ 420,000

金融専門職

ポジション日系(英語不要)日系(英語要)外資系ローカル
合併/買収$ 110,000$ 130,000$ 160,000$140,000
ファンドマネージャー$ 230,000$ 230,000$ 270,000$ 240,000
リスク管理$ 80,000$ 100,000 $ 120,000$ 90,000
プライベートエクイティ$ 160,000$ 160,000$ 220,000$ 190,000
課長級$ 150,000$ 150,000$ 170,000$ 160,000
部長級$ 180,000$ 200,000$ 230,000$ 200,000
役員級$ 300,000$ 320,000$ 350,000$ 320,000
メモ
記載している金額はあくまで平均になり、インセンティブやボーナスによって変化する可能性があります。インセンティブやボーナスがある会社はほぼ全てと言って良いでしょう。つまり、実情としてここに記載があるものよりも高く給料が支払われる可能性もあります。

コンシューマーグッズ業界

金融ほど年収は高くはありませんが、比較的仕事も多く、外資系であれば比較的高めの給料を狙える業界になります。

営業職

ポジション日系企業(英語不要)日系企業(英語要)外資系企業ローカル企業
非管理職$ 50,000$ 60,000$ 55,000$ 40,000
課長級$ 75,000$ 85,000$ 90,000$ 75,000
部長級$ 90,000$ 100,000$ 110,000$ 100,000
役員級$ 140,000$ 180,000$ 200,000$ 130,000

コンシューマーグッズ系専門職

ポジション日系(英語不要)日系(英語要)外資系ローカル
ブランドマネージャー$ 75,000$ 90,000$ 100,000$ 75,000
マーチャンダイザー$ 75,000$ 80,000$ 100,000$ 75,000
購買$ 75,000$ 90,000$ 100,000$ 75,000
課長級$ 90,000$ 100,000$ 110,000$ 85,000
部長級$ 100,000$ 120,000$ 120,000$ 95,000
役員級$ 150,000$ 190,000$ 200,000$ 120,000

サービス業界

サービス業界は一見楽しそうな業界に見えますが、年収という軸で見てみるとそこまで高くはありません。ただ、外資系は利益率が高い企業もあるため給料が高めの傾向となっています。

サービス業界は専門職が少ないため、今回は営業職の給料のみとなっています。

営業職

ポジション日系企業(英語不要)日系企業(英語要)外資系企業ローカル企業
非管理職$ 50,000$ 60,000$ 50,000$ 40,000
課長級$ 75,000$ 85,000$ 90,000$ 75,000
部長級$ 90,000$ 100,000$ 110,000$ 100,000
役員級$ 140,000$ 180,000$ 200,000$ 130,000

ヘルスケア業界

ヘルスケア業界は利益率が高く給料も高い傾向にあります。また、専門職が重宝される業界だったりするため、職種毎の給料に差がでるといえます。

特に外資系の給料が日系企業を大きく離しています。利益率が良いからですね。

営業職

ポジション日系企業(英語不要)日系企業(英語要)外資系企業ローカル企業
医薬情報担当者$ 65,000$ 65,000$ 80,000$ 65,000
医療機器営業$ 90,000$ 65,000$ 90,000$ 60,000
課長級$ 100,000$ 110,000$ 120,000$ 100,000
部長級$ 150,000$ 150,000$ 200,000$ 130,000
役員級$ 230,000$ 230,000$ 380,000$ 210,000

ヘルスケア系専門職

ポジション日系企業(英語不要)日系企業(英語要)外資系企業ローカル企業
治験コーディネーター$ 45,000$ 80,000$ 55,000$ 50,000
プロジェクトマネジャー$ 70,000$ 90,000$ 80,000$ 80,000
薬事申請$ 130,000$ 120,000$ 140,000$ 120,000
データマネージメント$ 110,000$ 110,000$140,000$ 110,000
課長級$ 160,000$ 150,000$ 170,000$ 140,000
部長級$ 200,000$ 200,000$ 240,000$ 200,000
役員級$ 230,000$ 250,000$ 370,000$ 220,000

IT業界

IT業界も製薬業界同様に専門職によって給料にバラツキがある業界でしょう。営業やエンジニアなどは青天井の一方でカスタマーサポートなどは一般的な給料額だったりします。

営業職

ポジション日系企業(英語不要)日系企業(英語要)外資系企業ローカル企業
非管理職$ 60,000$ 70,000$ 120,000$ 100,000
課長級$ 75,000$ 85,000$ 150,000$ 110,000
部長級$ 100,000$ 120,000$ 200,000$ 110,000
役員級$ 180,000$ 190,000$ 270,000$ 170,000

IT系専門職

ポジション日系企業(英語不要)日系企業(英語要)外資系企業ローカル企業
ITコンサルタント$ 65,000$ 90,000$ 70,000$ 65,000
プロジェクトマネジャー$ 70,000$ 120,000$ 100,000$ 70,000
SE$ 70,000$ 90,000$ 90,000$ 70,000
テクニカルサポート$ 65,000$ 75,000$ 90,000$ 65,000
ネットワークエンジニア$ 75,000$ 90,000$ 120,000$ 75,000
課長級$ 110,000$ 130,000$ 120,000$ 110,000
部長級$ 140,000$ 180,000$ 150,000$ 140,000
役員級$ 200,000$ 250,000$ 200,000$ 200,000
メモ
肌感覚としてエンジニア職であればもっと給料は高いはずです。シンガポールであれば3,000万円とかはプレイヤー職であっても平気でいくでしょう。

製造業界

製造業界は他の業界の一般的な給料水準です。日系企業でも外資系企業でも特に給料は変わりません。

営業職

ポジション日系企業(英語不要)日系企業(英語要)外資系企業ローカル企業
海外営業$ 65,000$ 60,000$ 65,000$ 55,000
国内営業$ 50,000$ 55,000$ 60,000$ 55,000
商社$ 60,000$ 60,000$ 110,000$ 55,000
課長級$ 100,000$ 90,000$ 110,000$ 80,000
部長級$ 110,000$ 120,000$ 170,000$ 100,000
役員級$ 200,000$ 170,000$ 200,000$ 170,000

マニュファクチュアリング系専門職

ポジション日系企業(英語不要)日系企業(英語要)外資系企業ローカル企業
品質管理$ 60,000$ 70,000$ 70,000$ 55,000
サービスエンジニア$ 65,000$ 75,000$ 70,000$ 55,000
セールスエンジニア$ 60,000$ 75,000$ 75,000$ 55,000
アプリケーションエンジニア$ 60,000$ 70,000$ 70,000$ 55,000
プラントエンジニア$ 60,000$ 70,000$ 60,000$ 55,000
設計$ 60,000$ 70,000$ 70,000$ 55,000
施工管理(建築・土木)$ 110,000$ 110,000$ 140,000$ 90,000
課長級$ 80,000$ 90,000$ 110,000$ 80,000
部長級$ 140,000$ 120,000$ 170,000$ 110,000
役員級$ 200,000$ 180,000$ 250,000$ 150,000

その他業界

上記以外で紹介できなかった業界を紹介していきます。

通信・マーケティング業界

広告やテレコミュニケーションなどの業界がこちらに入ります。

プレイヤーとしての年収はそこまで高いわけではありませんが、賞やプロジェクトに応じて個人の力量次第でインセンティブや他社への年収アップの転職が可能となる業界です。

年収給料(月)
Junior Exective$ 4,500
Senior Exective$ 5,000
Manager$ 6,500
Senior Manager$ 7,800
Director $ 10,000

Building and Construction

建設系のカテゴリになります。

日本人がシンガポールでこの業界に務めるには、日本でこの業界のキャリアを持っているか、または日系の建設会社でシンガポールにオフィスを持っている会社に勤める事になるかと思います。

ただ、現場はローカルの方が多いため、日本人は管理・プロジェクトマネジメントとしての役割が多くなると思います。

年収給料(月)
Junior Exective$ 4,000
Senior Exective$ 4,800
Manager$ 6,000
Senior Manager$ 10,300
Director $ 12,000

Admin and HR

総務、秘書、人事などのカテゴリになります。

秘書であれば特別なスキルが無くとも、英語が話せれば$5,000〜$6,000の給料で採用される可能性もあります。

HRになるためには、一般企業であれば管理職側になる必要があります。

人材紹介会社で務める分にはJuniorレベルでも日本人が働ける環境があります。

年収給料(月)
Junior Exective$ 3,500
Senior Exective$ 4,600
Manager$ 6,000
Senior Manager$ 9,800
Director $ 10,000

ポジション別給料

続いてポジション(役職)ごとの年収を紹介していきます。こちらは業界に関係なく、例えばCFOであればいくらくらい、ダイレクターであればいくらくらいという形の形式になります。月の給料です。

1 SGD = 110円

CFO16,000 SGD
COO12,000 SGD
Hotel Manager11,000 SGD
Project Director10,750 SGD
Marketing Director10,000 SGD
General Manager9,800 SGD
Sales Director8,750 SGD
Business Controller7,150 SGD
IT Project Manager6,800 SGD
Production manager6,650 SGD

こちらにもっと多くの情報が掲載されているので、気になる方は飛んでみてください。

シンガポールの平均年収|駐在が現地採用か

singapore

ここまでで、業種別・役職別の年収を紹介してきました。

もう一つお金に関する点で気にしたほうが良い点として、シンガポール(海外)の採用形態として、駐在と現地採用の違いもあります。

駐在

駐在員として日本から派遣された社員の場合、月の給料の他に、家賃手当(全額か90%負担)、駐在手当(月数万円)などの他に家族がいる際には家族手当が数万円〜数十万円が支払われます。

また、給料については日本との物価水準を考慮して、シンガポールであれば日本の給料の1.5 倍程度が支払われるでしょう。

現地採用

現地採用は駐在のような待遇が一切ありません。なので、給料の額が自分がもらえる金額になります。

駐在と現地採用の違いについては気になる方は、Google検索してもらえるとたくさん記事があるかと思います。

メモ
日本とシンガポールでは税金の率がまるで異なります。日本で普通に生活しているだけで30%〜45%くらいの税金が給料の額面から差し引かれますが、シンガポールであれば7%〜12%くらいです。これだけで額面が同じであっても手取りでもらえる金額が全然違いますよね?
更にここへ来て円安ということで、同じ5,000SGDでも以前であれば日本で使うなら40万円だったのが50万円まで上がっています。

シンガポールにて転職をする方法は?

シンガポールの景色

シンガポールにて転職をされる場合には自力で探すという手もありますが、転職エージェントや人材紹介会社に問い合わせをしてみるのも手です。

彼らはシンガポールのある程度のオープン案件を把握しているので、自分がシンガポールで転職できるのか、年収はどのくらいになるのかを把握できるでしょう。

社会人はもちろんのこと、学生でも新卒として働くチャンスはあります。

追記(2024年7月)
時代は変わりました。今であればシンガポールで働くほうが日本で働くよりもチャンスがあると言い切れます。
かつ円安なのでシンガポールドルでもらってそれを日本円にするメリットが大きいです。

シンガポールの特徴的なところとして英語が多少苦手でも日本語でビジネスができれば欲しいというケースがあります。

これは地理的な理由なのですが、日本にお客さんをもつ海外企業がありネイティブ日本人を探しているからです。ですので英語が多少苦手でも高収入でシンガポールで働くチャンスはアメリカやヨーロッパなどと比較できないほどあると言えます。

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シンガポールの業界別平均年収|まとめ

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シンガポールの業界別平均年収を見ていきましたが、いかがだったでしょうか。

基本的には日本よりも年収は高いため、シンガポール転職ができる=年収が上がる事は間違いないでしょう。

シニアクラスになると、さらに年収があがるチャンスがあるため程度もらえるので、日本でキャリアを積んでからシンガポールに来るというのも一つの手ですし、早々にしてシンガポールに来ちゃうというもできます。

要は、選択肢がある市場であるという事ですね。

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