2026年2月更新|海外勤務・駐在に強いおすすめ転職エージェント比較

転職エージェントに断られた理由:よくある原因と改善策

転職エージェントに登録したのに「紹介できる求人がありません」と言われた。面談の連絡すら来なかった。──こうした経験をすると、「自分には市場価値がないのか」と落ち込んでしまいますよね。

しかし、エージェントに断られることは珍しいことではなく、原因のほとんどは「エージェントの選び方」か「伝え方」に起因しています。つまり、原因さえ分かれば改善できるケースがほとんどです。

本記事では、転職エージェントに断られるよくある原因を8つに分類し、それぞれの具体的な改善策と、断られた後の正しい動き方を解説します。海外転職を目指している方に特有の「断られやすいパターン」も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

そもそもなぜ転職エージェントは断るのか?

転職エージェントは、求職者を企業に紹介し、採用が決まった場合に企業から紹介手数料(年収の30〜35%が相場)を受け取るビジネスモデルで成り立っています。つまり、「この人を紹介しても採用に至らない可能性が高い」と判断した場合は、サポートを見送るインセンティブが構造的に存在します。

ただし、これは求職者に「価値がない」ということではなく、そのエージェントが保有する求人と求職者のプロフィールが「たまたまマッチしなかった」だけという場合も多いのです。エージェントは国内だけで約29,000社(厚生労働省「令和5年度職業紹介事業報告書」)あるため、1社に断られたからといって悲観する必要はありません。

断る側の事情求職者からの見え方実際の意味
保有求人とのミスマッチ「紹介できる求人がない」と言われたそのエージェントの得意領域と合わなかっただけ
対応キャパシティの上限登録後に連絡が来ない繁忙期でコンサルタントが手一杯。優先度の高い人から対応
採用見込みが低いと判断面談後に求人を紹介されない経歴・スキルが保有求人の要件に合わないと判断された

転職エージェントに断られる8つの原因と改善策

原因①:経歴・スキルがエージェントの保有求人と合わない

最も多い原因です。特にハイクラス特化のエージェント(JACリクルートメントビズリーチLHH転職エージェント等)は、管理職経験やマネジメント実績、年収500万円以上などを求人の前提としている場合が多く、若手や未経験者は「紹介できる求人がない」と言われやすい傾向があります。

断られやすいケース改善策
社会人経験3年未満でハイクラス特化エージェントに登録20代・第二新卒向けのエージェント(マイナビジョブ20’s、ハタラクティブ等)に切り替える
マネジメント経験がないのに管理職求人を希望まずはプレイヤー〜リーダーレベルの求人で実績を積み、次の転職でステップアップを狙う
業界未経験で専門職を希望未経験可の求人が多い総合型エージェント(リクルートエージェント、doda等)に登録する

原因②:転職回数が多い / 在籍期間が短い

26歳で3回目の転職、1社あたりの在籍期間が1年未満──こうしたケースでは「早期退職リスクが高い」と判断され、エージェントが紹介を躊躇します。企業に紹介した人材が短期で退職すると、エージェントは紹介手数料を返金しなければならないため、リスクの高い候補者は敬遠されがちです。

状況改善策
転職回数が3回以上(20代)/ 5回以上(30代)各転職の理由を「前向きなストーリー」で説明できるように準備する。「スキルアップのため」「事業縮小のため」等、納得感のある理由を整理
1社あたりの在籍期間が1年未満直近の職場ではなるべく長く勤めてから転職活動を開始する。最低でも1年、理想は2年以上の在籍期間を確保
MEMO

転職回数が多くても、一貫したキャリアの軸(例:「営業→営業マネージャー→海外営業」のようにステップアップしている)があれば、エージェントの印象は大きく変わります。面談では「なぜ転職が多いか」ではなく「何を積み上げてきたか」を語れるように準備しましょう。

原因③:希望条件が高すぎる / 絞り込みすぎている

「年収800万円以上」「リモートワーク必須」「東京23区のみ」「マネージャー以上」──条件を積み上げすぎると、マッチする求人がゼロになり、エージェントは紹介を断らざるを得ません。

ありがちな条件設定改善策
現年収500万円だが「年収800万円以上」を希望希望条件を「絶対に譲れない条件」と「あれば嬉しい条件」の2段階に分ける。年収は現実的なレンジ(現年収の110〜130%程度)で伝える
業界・職種・勤務地・働き方すべてを限定最も重要な条件を2つに絞り、それ以外は「柔軟に検討可能」と伝える
「この会社しか行きたくない」と1社に限定エージェントに「第一志望は○○ですが、同業界の類似ポジションも検討します」と幅を持たせる

原因④:転職意欲が低いと判断された

エージェントからの連絡への返信が遅い、面談の日程がなかなか決まらない、「とりあえず情報収集だけ」という姿勢──こうした態度は「転職意欲が低い」と判断され、優先度を下げられます。エージェントのコンサルタントは1人で数十名の求職者を担当しているため、レスポンスの早い人から優先的に対応するのが実態です。

NGな行動改善策
メールの返信に3日以上かかる24時間以内の返信を徹底する。忙しくても「確認しました。○日までに回答します」と一報を入れる
「いい求人があれば考えます」とあいまいな態度「3か月以内に転職したい」「○月入社を目標にしている」と具体的な時期を伝える
面談後のフォローアップをしない面談後に「本日はありがとうございました。○○の求人に特に興味があります」とお礼メールを送る

原因⑤:年齢と希望のミスマッチ

40代以上で未経験職種への転職を希望する場合や、50代以上の場合は、エージェントが保有する求人の条件と合わないケースが増えます。これは年齢差別ではなく、企業の求人要件として「○○年以上の業界経験」「マネジメント経験5年以上」等が設定されているためです。

状況改善策
40代で異業種への完全キャリアチェンジを希望これまでの経験が活かせる「隣接領域」への転職を検討する。例:製造管理→製造業向けITコンサル
50代以上でエージェントに登録ハイクラス・エグゼクティブ特化のエージェント(JACリクルートメント、ロバート・ウォルターズ等)に登録する。管理職・顧問・CxOポジションに強いエージェントを選ぶ

原因⑥:エージェントの得意領域と合っていない

IT特化のエージェントに製造業の求人を探してもらおうとしたり、国内転職専門のエージェントに海外求人を依頼したりすれば、「紹介できる求人がない」と言われるのは当然です。エージェントにはそれぞれ得意領域があり、自分の希望と合致するエージェントを選ぶことが第一歩です。

希望する転職の方向性適したエージェントの例避けた方が良いエージェント
海外転職(駐在)JACリクルートメントビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト国内特化・地域密着型エージェント
海外転職(現地採用)RGF、Reeracoen、JACリクルートメントLHH転職エージェントハイクラス駐在特化のエージェント(年収帯が合わない場合)
20代・第二新卒LHH転職エージェント、ハタラクティブ、第二新卒エージェントneoエグゼクティブ・管理職特化のエージェント
IT・エンジニアレバテックキャリア、Geekly、Green製造業・金融特化のエージェント
ハイクラス(年収800万円以上)JACリクルートメントビズリーチロバート・ウォルターズ未経験者向け・若手特化のエージェント

原因⑦:職務経歴書の内容が不十分

登録時に提出する職務経歴書の内容が薄いと、コンサルタントが「この人にはどんな求人が合うのか」を判断できず、結果として求人紹介の優先度が下がります。特に、業務内容を箇条書きで羅列しているだけで、成果や数値が一切書かれていない経歴書は要注意です。

NGな職務経歴書改善後のイメージ
「営業として法人向け新規開拓を担当」とだけ記載「法人向け新規開拓営業。年間売上目標1.2億円に対し135%達成(チーム内1位)。新規顧客25社を獲得」のように成果を数値で記載
「海外出張あり」とだけ記載「タイ・ベトナムへの出張年6回。現地パートナー企業との契約交渉を担当し、3社との新規代理店契約を締結」のように具体的に記載

原因⑧:【海外転職特有】語学力やビザ要件を満たしていない

海外転職を希望する場合に特有の「断られる理由」があります。海外求人には語学力やビザ取得に必要な学歴・職歴年数の要件があり、これを満たしていないとエージェントは求人を紹介できません。

断られる理由具体例改善策
語学力が不足TOEIC 600点以下で英語必須のポジションを希望TOEICスコアを最低700点以上(理想は800点以上)に上げてから再チャレンジ。スコアがなくても英語面接をこなせる実力があればカバー可能
ビザ要件を満たさない大卒未満でシンガポールのEPを希望。または職歴3年未満でタイのWPを希望ビザ要件が比較的緩い国(ベトナム、インドネシア等)から検討する。または国内で職歴を積んでから再挑戦
希望国の求人が少ない欧米希望だがエージェントの得意領域はアジア希望地域に強いエージェントに切り替える(欧米ならロバート・ウォルターズ、マイケル・ペイジ等)

断られた後にやるべき5つのアクション

エージェントに断られた直後は落ち込みますが、ここで行動を止めてしまうのが最大の失敗です。以下の5つのアクションを順番に実行しましょう。

#アクション具体的にやること
1断られた理由を分析する上記8つの原因に自分が該当するものがないかチェック。可能であればエージェントに「具体的にどの点が要件と合わなかったか」を率直に聞く
2職務経歴書を見直す成果を数値化し、スキルキーワードを明記。海外転職なら英文CVも併せて作成・ブラッシュアップ
3別のエージェントに登録する3〜4社に同時登録するのが基本。得意領域が異なるエージェントを組み合わせる(総合型1社+専門型2社が目安)
4希望条件を再設定する「絶対に譲れない条件」を2つに絞る。年収レンジは市場相場に合わせて現実的に設定
5エージェント以外のチャネルも活用する転職サイト(doda、リクナビNEXT)、スカウトサービス(ビズリーチ)、LinkedIn、企業への直接応募、ハローワークなど複数チャネルを並行
MEMO

断られた事実を引きずる必要はありません。エージェント約29,000社のうち、たった1社(あるいは数社)に断られただけです。大切なのは「なぜ断られたか」を分析し、改善して次に進むことです。

エージェント以外の転職チャネル一覧

どうしてもエージェントに断られ続ける場合は、エージェント以外の方法で転職活動を進めることも選択肢です。

チャネル特徴向いている人
転職サイト自分で求人を検索・応募。キャリアアドバイザーのサポートはなし自分で動ける人。幅広い求人を見たい人
スカウトサービス経歴を登録しておくと、企業やヘッドハンターからオファーが届く市場価値が高い人。受け身でも転職機会を得たい人
LinkedInプロフィールを公開し、海外企業から直接コンタクトを受ける海外転職希望者。英語でプロフィールを作成できる人
企業への直接応募企業の採用ページから直接エントリー。エージェント手数料がかからないため、企業側の採用ハードルがやや下がる場合も志望企業が明確な人。自己PR力がある人
ハローワーク公的な職業紹介機関。登録を断られることがない地方での転職、未経験可の求人を探している人
リファラル(知人紹介)社員の紹介経由で応募。書類選考が通過しやすい傾向業界内にネットワークがある人。海外駐在経験者のコミュニティに所属している人

海外転職でエージェントに断られないための5つのコツ

海外転職は国内転職と比べて求人数が少なく、ビザ要件などの制約もあるため、「断られる確率」が構造的に高くなります。以下の5つのコツを押さえておくと、エージェントから前向きに対応してもらいやすくなります。

#コツ具体的なアクション
1国・地域を明確にする「海外ならどこでもいい」ではなく「タイまたはインドネシア」のように絞る。エージェントは国単位で求人を管理している
2駐在と現地採用の両方を検討する「駐在だけ」に絞ると求人が極端に少なくなる。現地採用も視野に入れると紹介可能な求人が一気に増える
3英文CVを事前に用意する登録時に英文CVを添付すると「海外転職への本気度が高い」と判断され、コンサルタントの優先度が上がる
4海外拠点を持つエージェントを選ぶJAC Recruitment、RGF、Reeracoen等の現地拠点を持つエージェントは、海外求人を豊富に保有している
5語学力を客観的に示すTOEIC、IELTS、TOEFLのスコアを登録フォームに記載する。スコアがなければ「英語での業務経験○年」と具体的に記載

まとめ

転職エージェントに断られた場合のポイントを整理します。

  • 断られるのは「珍しいことではない」── エージェントは約29,000社あり、1社のミスマッチで転職自体が不可能になるわけではない
  • 最も多い原因は「エージェントの得意領域と合っていない」── 自分の希望に合ったエージェントを選び直すだけで解決するケースが多い
  • 職務経歴書の質が低いと優先度が下がる ── 成果を数値化し、スキルキーワードを明記する
  • 希望条件は「2つに絞る」── 絶対に譲れない条件と、柔軟に検討できる条件を明確に分ける
  • 断られたら「分析→改善→次のアクション」── 落ち込んで行動を止めるのが最大の失敗
  • エージェント以外のチャネルも活用する ── 転職サイト、LinkedIn、直接応募、リファラルを並行して進める
  • 海外転職では英文CVの事前準備と国の明確化が鍵 ── 本気度を示すことでコンサルタントの対応が変わる

エージェントに断られたことは、転職活動の「失敗」ではなく「方向修正のサイン」です。原因を分析し、適切なエージェントを選び直し、書類と条件を見直せば、次のチャンスは必ず見つかります。

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