マレーシアのデジタルマーケティングについて解説していきます。
目次
マレーシアの基本情報
人口:約3,000万人
言語:マレー語(ビジネスでは英語)
宗教:イスラム教(25%の中華系は仏教、7%のインド系はヒンディ教)
2020年のマレーシアのデジタル広告市場規模はUS$522 million。
日本円でいうと約532億円くらいです。
日本の2019年のデジタル広告市場が2兆1,048億円といわれているため、日本に比べると3分の1にも満たない市場規模となっていますが、その伸び率は右肩上がりであり、2018年に比べて17%市場規模を拡大しています。
マレーシアのSNS状況
次にマレーシアでどのようなSNSが使われているか見てみましょう。
最も多いのがYoutube,ついでFacebook・Instagramとなっています。
WhatsappはメッセージSNSですが、広告機能が無いので今回はあまりフォーカスしません。
ビジネスのシーンであればLinkedInもありですね。
SNSの使用年齢です。他の国と比較すると、25−34歳の割合が多いです。
マレーシアにおけるデジタルマーケティングの位置づけ
CMが強い国ではあるものの、デジタルマーケティングはマレーシアだとブランディング領域でもかなり活用します。
YoutubeでCMさながらの動画広告を制作している広告主は少なくありません。
最近だと、デジタルとリアルと統合したマーケティングキャンペーンなどが流行っています。
日本ではデジタルマーケティングといえば、CPAや獲得系を指すことの方が多いため、その点は異なるかもしれません。
マレーシアのインターネット広告のプラットフォームは?
マレーシアのデジタルマーケティングでは、以下のプラットフォームを活用することをおすすめします。
Google 検索型広告
ユーザーが検索したときに受け皿となる広告です。マレーシア人のほとんどがGoogleを使用している為、検索型広告はこれ一つで十分です。
Youtube
動画広告をする際には、Youtubeでいいかと思います。
Facebookと合わせて実施すると更に良い効果が得られるかと思います。
Google ディスプレイネットワーク
Googleが提供しているディスプレイ型の広告になります。クリック単価が低く、多くのトラフィックを集めることができます。
Facebook/Instagram
広告媒体として使用するという方法もありますし、自社のアカウントを作成してファンを増やす為に使用するという活用の仕方もあります。
どちらのアカウントを中心に運用するかは自社のターゲットオーディエンスがFBとIGのどちらを多く使用しているかを判断軸とするといいでしょう。
Tik tok
若者を中心としてターゲティングするのであれば、Tik tokがオススメです。
「〇〇チャレンジ」みたいなキャンペーンを打つこともできますし、普通に広告配信としても使用することができます。
個人的には日本のTwitterを使って広告キャンペーンを実施する感覚です。
バズらせる感じです。
Tik tokの広告メニューは非常に多いので、別で解説します。
BtoB系やビジネスマンをターゲットとした場合、LinkedInもオススメです。
東南アジアではLinkedInに登録しているユーザーは多いので、広告プラットフォームとしても成立します。
一方で、配信単価・クリック単価が高い為パフォーマンス型のキャンペーンでは見合わないことの方が多いように思います。
マレーシアのマーケティングで気をつけるべきポイントは?
マレーシアのマーケティングで気をつけるべきポイントは民族です。
マレーシア人にターゲティングするといっても、65%はマレー系ですが、残りの30%は中華系やインド系になります。
そうなると、CMで誰を起用するのか、何か特別なキャンペーンを実施する際、マレー系のイベントに合わせるのか、中華系のイベントに合わせるのかなども違ってきます。
人口はマレー系が多いですが、中華系の方が所得が多かったりもします。
多民族国家の国はそういった部分にも気を配る必要があります。
また、言語もそうです。65%にマレー系にリーチさせたいならマレー語を使ったほうがいいですが、一方で全方位を狙うのであれば英語を使用したほうが無難です。
最後に
いかがだったでしょうか。
マレーシアのデジタルマーケティングはプラットフォームは限られている一方で、ターゲットオーディエンスの選定、それに関わるクリエイティブの作成が考えるべき部分のような気もしています。
では。
マレーシアのインフルエンサーについて知りたい方はこちら。