東南アジアの中でも今活発な経済発展が起きているタイ。
デジタルマーケティング・インターネット広告市場について解説します。
目次
タイの基本情報
人口:7,000万人
言語:タイ語
宗教:仏教
面積:日本よりもタイのほうが約1.4倍大きいです。
Digital Advertising Association Thailand(DAAT)の調査によると、2019年のタイのデジタル広告市場規模は19,555億バーツ。日本円でいうと約660億円くらいです。
日本の2019年のデジタル広告市場が2兆1,048億円といわれているため、日本に比べると3分の1にも満たない市場規模となっていますが、その伸び率は右肩上がりであり、2018年に比べて36%も市場規模を拡大しています。
タイのSNS状況
タイの人たちはグローバルメディアの他に日本のSNSも活用していたりします。
以下を見てみましょう。
Facebook/Youtubeが最も多いです。日々の連絡手段としては日本人と同じくLINEを使っています。
アジアだとLINEはタイが最も多く使用されており、台湾でも一部使用されていたりします。
普段使いだとInstagramも非常に使われているなという印象を受けます。
ビジネスだとLinkedInのユーザー数も多いです。
こちらは年齢別のグラフです。
25歳−34歳のユーザーが最も多く、ついで18歳−24歳、35歳−44歳となります。
18歳ー24歳のユーザーについては、Tik tokを使用しているユーザーも非常に多いです。
タイにおけるデジタルマーケティングの位置づけ
タイにおいてテレビは強いメディアの為、引き続きブランディングとしてテレビCMを使う広告主は多いですが、一方でSNSでブランディング広告を配信する広告主、特に若年層向けの場合は増えています。
獲得系の広告費にお金を費やすよりも、EC系であってもブランディング動画をYoutubeなどでバンバン配信する手法のほうが強いように思えます。
日本ではデジタルマーケティングといえば、CPAや獲得系を指すことの方が多いため、その点は異なるかもしれません。
タイのインターネット広告のプラットフォームは?
タイのデジタルマーケティングでは以下のプラットフォームを活用することをおすすめします。
Google 検索型広告
ユーザーが検索したときに受け皿となる広告です。タイ人のほとんどがGoogleを使用している為、検索型広告はこれ一つで十分です。
Youtube
動画広告をする際には、Youtubeでいいかと思います。
Facebookと合わせて実施すると更に良い効果が得られるかと思います。
Google ディスプレイネットワーク
Googleが提供しているディスプレイ型の広告になります。クリック単価が低く、多くのトラフィックを集めることができます。
Facebook/Instagram
広告媒体として使用するという方法もありますし、自社のアカウントを作成してファンを増やす為に使用するという活用の仕方もあります。
どちらのアカウントを中心に運用するかは自社のターゲットオーディエンスがFBとIGのどちらを多く使用しているかを判断軸とするといいでしょう。
LINE
ブランドコミュニケーションなどを目的をしている場合は、LINEを使用するという方法もあります。
日本と同じ様にブランドアカウントを作成して一般ユーザーとコミュニケーションを取ることができます。
広告配信としても使用できますので、興味がある方は問い合わせてみると良いでしょう。
Tik tok
若者を中心としてターゲティングするのであれば、Tik tokがオススメです。
「〇〇チャレンジ」みたいなキャンペーンを打つこともできますし、普通に広告配信としても使用することができます。
個人的には日本のTwitterを使って広告キャンペーンを実施する感覚です。
バズらせる感じです。
Tik tokの広告メニューは非常に多いので、別で解説します。
BtoB系やビジネスマンをターゲットとした場合、LinkedInもオススメです。
東南アジアではLinkedInに登録しているユーザーは多いので、広告プラットフォームとしても成立します。
一方で、配信単価・クリック単価が高い為パフォーマンス型のキャンペーンでは見合わないことの方が多いように思います。
クリエイティブについて
タイ人のクリエイティブセンスは非常に独特でいくつかジャンルがありますが、代表的なものとして感動系の動画があります。以下少し参考動画です。
Unsung Hero
これは保険会社の広告になります。お金はありませんが、人助けすることで生活が豊かになることの大切さを表現しています。
Life is Beautiful
こちらは家族物です。何に変えても自分の子供には良い人生を歩んで欲しい、そのためなら自分の環境や犠牲など気にしない。その事を子供が大きくなったときに始めて理解して感謝をします。
タイのクリエイティブについては、別途記事にしようと思います。
デジタルサイネージについて
駅のホームなどで見る広告もデジタル化が進んでいます。
日本であればポスターだったりしますが、動画やデジタルバナーになっていたりします。
デジタルシフトが進んでいます。
最後に
いかがだったでしょうか。
デジタルメディアの他に野外広告(OOH)もデジタル化が急速に進んでいます。
バンコクのスワンナプーム国際空港に到着した瞬間からそのすごさはわかると思うので、タイに行かれる方は広告に少し気にしながら見てもらえるとよいかと。
では。
タイのインフルエンサーについて知りたい方はこちら。