【台湾編】アジアのデジタルマーケティングについて

台湾のデジタルマーケティングについて解説していきます。

台湾の基本情報

人口:2,357万人
言語:中国語(北京語・普通語)
宗教:道教

2020年の台湾のデジタル広告市場規模は389.66台湾ドル。
日本円でいうと約1500億円くらいです。
日本の2019年のデジタル広告市場が2兆1,048億円といわれているため、まだまだですが、東南アジアと比較すると市場が大きくはあります。

台湾のSNS状況

SNS市場を見ていきましょう。

台湾のトップSNSはYoutubeです。
Instagramも直近は使用されています。
LINEもメッセンジャーアプリとして使用されています。
WECHATも非常に使用されている国です。

こちらは年齢別のデータです。
どの年齢層もまんべんなくいるところが特徴です。

台湾におけるデジタルマーケティングの位置づけ

台湾におけるデジタルマーケティングですが、日本と似ているところがあります。
TVCMが強く、ウェブマーケティングは獲得型ということです。

東南アジアのデジタルマーケティングはブランディングも含めて実施するケースが多く、比較的認知を取りに行く為にキャンペーンを行ったり、広告代理店と仕事をする会社が多いのですが、台湾の場合、費用対効果をしっかりみたデジタル広告の施策が重要視されます

そんな台湾ですが、2016年にはウェブ広告の費用がテレビCMの費用を超えました。
今後は認知系のキャンペーンもWEBで多く見られることになるでしょう。

台湾のインターネット広告のプラットフォームは?

台湾のデジタルマーケティングはグローバルプラットフォームの他に、中国系のプラットフォームも一部で検討した方がいいです。また、日本のプラットフォームも使用されているので、日本ほどではないですが、多めになります。
以下はその一例です。

Google 検索型広告

ユーザーが検索したときに受け皿となる広告です。
台湾人のほとんどはGoogleを使用していますが、一方で別の検索プラットフォームを使用しているケースがあります。それが次のYahooです。

Yahoo奇摩(キモ) 検索型広告

日本でも使用されていますが、Googleとは別の検索型のプラットフォームになります。
台湾では一部のユーザーが使用しているため、検索型広告を実施する際にはGoogleとYahooの両方を配信するとよいです。

Youtube

動画広告をする際には、Youtubeでいいかと思います。
前述のグラフにもありましたが、台湾人のYoutubeの視聴時間は長いです。
Facebookと合わせて実施すると更に良い効果が得られるかと思います。

Google ディスプレイネットワーク

Googleが提供しているディスプレイ型の広告になります。クリック単価が低く、多くのトラフィックを集めることができます。

Facebook/Instagram

広告媒体として使用するという方法もありますし、自社のアカウントを作成してファンを増やす為に使用するという活用の仕方もあります。
どちらのアカウントを中心に運用するかは自社のターゲットオーディエンスがFBとIGのどちらを多く使用しているかを判断軸とするといいでしょう。

Tik tok

若者を中心としてターゲティングするのであれば、Tik tokがオススメです。
とりわけ台湾は若年層のユーザー数が多いため、Facebookを使用するよりもTik tokやInstagram中心にマーケティング活動をした方がいいケースもあります。
「〇〇チャレンジ」みたいなキャンペーンを打つこともできますし、普通に広告配信としても使用することができます。
個人的には日本のTwitterを使って広告キャンペーンを実施する感覚で、バズらせる感じです。
Tik tokの広告メニューは非常に多いので、別で解説します。

Wechat

メッセンジャーアプリです。台湾人をターゲットとすることもできますし、中国からの旅行客を狙って配信することができます。
ちなみに、この中国からの旅行客ですが、非常に多く侮れないターゲットとなっています。

PikoLive」(皮克直播

生配信サービスです。ニコ生実況者、ストリーマー(動画ストリーミングで発信している人)など生配信で実況するプラットフォームです。
中国では非常にこのライブストリーミング配信が活発で、その流れは台湾にも来ています。

台湾のデジタルマーケティングで気をつけるべきポイントは?

本土?台湾?

先程もちらっとお話した通り、台湾には非常に多くの本土から中国人の観光客が訪れます。
彼らは観光客ですが、台湾でしか手に入らないもの(日本の純正の製品など)を多く買って帰ります。
単純に商品を買ってもらいたいと言っても、本土からくる方に対して広告をリーチさせたいのか、台湾にいる方に買ってもらいたいのかによってマーケティング手法も変わります。
ですので、自分たちのターゲットオーディエンスはどちらなのか今一度考えてみてください。

何のプラットフォームを使う?

台湾のデジタル広告のプラットフォームは非常に多くあります。
日本ほどではないですが、東南アジアと比べると多くのWEB広告プラットフォームが流通している印象です。
GoogleやFacebookはもちろんのこと、別のプラットフォームについてもキャッチアップしながら自社の商品に最もあったプラットフォームを選んでみてください。

最後に

いかがだったでしょうか。
台湾のデジタルマーケティングは日本に似てきつつあります。
ですので日本のデジタルマーケティングの知識がそのまま活かせる場所かもしれません。
一方で、中国人への配信や異なるプラットフォームへの対策などは新しい分野でもあるため、しっかり予備知識をつけた上で実施することをおすすめします。

台湾に関するデジタルマーケティングの相談を受けてつけていますので、何かあればこちらからお問い合わせくださいませ。

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