台湾でのマーケティング方法をお調べでしょうか。
外国でのマーケティングは、文化やトレンドの違いもあるので日本と同じ方法が通用するとは限りません。
現地に適さないマーケティングをすれば、効果がないだけでなく企業名に不信感だけが残るということにもなりかねないのです。
そこで本記事では、台湾で効果的にマーケティングを行う為の知識をまとめました。
本記事を読めば、台湾に適したマーケティングの知識を得ることが可能です。
効果のでるマーケティングを理解して、集客の最大化を図りましょう。
目次
台湾のマーケティング情報を押さえよう
外国でのマーケティングでは、現地の情報を押さえることが大切です。
現地の情報がなければ、その土地に合わせたマーケティング方法の選択もできません。
現地の情報を把握することは、どういった方法がその土地で受け入れやすいか判断する材料になるのです。
ここからは台湾のマーケティングをする上で必要な、市場規模や人気のメディアの紹介します。
台湾の情報を理解して、その土地に合った効果的なマーケティング方法を選択しましょう。
マーケティング市場規模と内訳
台湾での広告市場は、2012年以降緩やかな横這いです。
しかしデジタル広告費の市場規模は、2008年から2015年で1億9,800万ドルから5億6,000万ドルに成長しています。(出典:statista)
データでみると7年間、毎年約1.2倍ずつ市場規模が成長していることがわかります。
このように、台湾ではデジタル広告の市場規模が拡大し続けているのです。
効果抜群!台湾ブロガーの影響力
マーケティングをする上で、台湾ブロガーの影響力は軽視できません。
JNTOから発表された「平成27年における訪日外国人の消費動向」では、台湾人観光客が日本に来る際に参考している媒体の1位はブログです。
回答者の37.7%の人が、訪日観光の際にブログを参考にしたとされています。
このように、台湾のマーケティングにおいて、ブログは影響力の大きいツールです。
Facebook・Instagramを中心にソーシャルメディアの人気も高い
台湾ではFacebookやInstagramの人気も高いです。
2019年1月時点の調査では、全2,100万人のインターネット利用者のうち約80%にあたる、1,900万人がFacebookを利用していると報告されています。(出典:We are social)
Instagramについても、830万人の利用で利用率は36%と高いです。
データから見ても分かるように、台湾ではFacebookやInstagramを中心に、ソーシャルメディアの人気も高くなっています。
台湾におけるソーシャルメディアの位置づけはコミュニケーションできる情報収集ツールなので、マーケティングツールとしても効果的です。
乗り遅れるな!台湾進出のメリットを解説
海外でのマーケティング展開をする上で、メリットの把握は大切です。
その土地で、マーケティングを実施するメリットを理解しなければ、何を武器にマーケティングするかも定まりません。
台湾進出の主なメリットは、親日感情による受け入れ土台ができていることと、中国・東南アジア進出の窓口となる立地です。
台湾進出のメリットを理解して、効果的なマーケティング展開を成功させましょう。
メリット①:親日的で日本ブランドへの評価が高い
台湾は、親日的で日本ブランドへの評価が高い国です。
台湾の書店に足を運んでみても、日本の雑誌がずらりと並んでいます。
また、UNIQLOも台湾だけで67店舗も店舗展開している人気の日本企業です。(出典:UNIQLO)
このように台湾は、日本馴染みが強く日本ブランドへの評価が高い国と言えます。
メリット②:中国・東南アジア進出への窓口となり得る
台湾進出は中国・東南アジア進出への窓口としての利点があります。
日本から、3時間程度でアクセスできることもあり、中国や東南アジア進出への足がかりの拠点としても台湾は魅力的な国です。
また過去に日本だった経緯もあって、文化的に中国よりも馴染みやすいという背景もあります。
台湾へのマーケティング展開は、立地・文化背景の両方の意味で中国・東南アジア進出への窓口となり得るのです。
台湾でマーケティングする時のポイント
台湾進出がアジア進出の足がかりとしてメリットがあることは、理解いただけたでしょうか。
続いては、台湾でマーケティングする時のポイントを紹介します。
効果的なマーケティング方法は文化などの違いから国によって様々です。
その土地ではどういった手法に好感が得られるのか、ポイントを理解することで効果的な広告方法の選択ができます。
台湾でのマーケティングする時のポイントを理解して、効果的な広告方法を選択しましょう。
分野によってSEOとソーシャルを使い分ける
台湾では、Web検索よりもSNSを通じた情報のやりとりが多いです。(出典:一般社団法人WEB解析士協会)
旅行・グルメなどエンタメ色の強いジャンルはSNSから情報収集されます。
インターネットで検索をかけるのは、知り合いに聞いても分からない場合です。
なので、「法律関係」「不動産関係」「保険関係」「製造関係」など専門性が高い情報が必要な場合は検索されやすくなります。
専門性が高い情報は、Facebookの利用が多いからといって、Facebook広告をだしても反響を受けません。
そのため台湾では、分野に合わせてSEOとソーシャルのマーケティングを明確に使い分ける必要があるのです。
「個」を重視した施策【インフルエンサーマーケティング】
個を重視した施策として、インフルエンサーマーケティングがあります。
インフルエンサーマーケティングとは、高い影響力を持つ個人にSNSを通じて商品やブランドを紹介してもらう手法です。
SNSの情報に対して信頼性が高い台湾では、個を重視したインフルエンサーマーケティングが効果的です。
台湾のインフルエンサーを紹介!
台湾では、ソーシャルメディアを通じた個の発信であるインフルエンサーマーケティングが効果的です。
それでは、台湾でどんなインフルエンサーが活躍しているのでしょうか。
以下で、台湾のインフルエンサーを紹介します。
名前 | 特徴 | フォロワー数 |
王君萍 | 子育てや家族との生活をSNSに投稿。「お母さんインスタグラマー・フェイスブッカー」として人気のあるインフルエンサー。 | Instagram約98万4千人 Facebook約96万人 (2019年5月時点) |
白癡公主 | モデルでお笑い芸人のようなキャラクターが人気のYouTuber。 少々過激でおバカな内容の動画や写真を投稿。 企業や政府とのタイアップも数多く行っている。 | Instagram約94万3千人 YouTube登録者数約124万8千人 (2019年5月時点) |
R̸K̸ | フォトグラファーでデザイナー。 Instagramにおいて日本や台湾、中国などで訪れた様々な場所で撮影した風景の写真を投稿。 | Instagram約32万3千人 (2019年5月時点) |
台湾では主婦の生活情報、エンターテインメント、デザイナーなど様々な分野のインフルエンサーが活躍しています。
インフルエンサーマーケティングをする上で、誰に依頼してもいいという訳ではなく自社ブランドとインフルエンサーイメージのマッチングが大切です。
例えば、旅行のマーケティングなら旅するフォトグラファーであるR/K/、ファッションなら元モデルの白癡公主といった風に、イメージとマッチすくることで効果が期待できます。
インフルエンサーマーケティングを行う際は、イメージとマッチしたインフルエンサーを起用しましょう。
利用率80%!?Facebookの運用は企業ページと個人アカウントが必須
台湾では、インターネット利用者の内80%がFacebookを利用しています。
情報収集において、WebよりもSNSの利用が多い台湾でFacebookの運用は必須です。
しかしFacebook運用をする上で、企業ページだけでは注目されにくくなります。
個の発信が注目される台湾では、ビジネスライクな企業ページの発信だけでは信用を得られません。
台湾のFacebook運用で信用を得るためには、企業ページの他に、社長や企業関係者の個人ページから個人目線の発信も必要なのです。
気をつけて!台湾でマーケティングするときの注意点!
マーケティングをする上では、注意点の把握も必要です。
注意点を把握しておかなければ、効果のでない無駄なマーティングをして不要なコストを支払う危険があります。
台湾でマーケティングを展開する上で、注意が必要なのはコンテンツのローカライズです。
注意点を把握して、リスクを回避した効果的な広告展開を行いましょう。
クリエイティブをローカライズする
海外マーケティングの注意点は、ローカライズです。
日本で流行ったものを、そのまま同じ方法で展開しても成功は期待できません。
例えば、台湾では「台湾用繁体字」、「香港用繁体字」と「中国大陸で使われる簡体字」の3つの文字が利用されています。
漢字だからどれも同様ということはなく、台湾での広告に香港用繁体字を使えば、日本向けの広告を中国漢字で表記するようなものです。
広告製作では、台湾にローカライズされた台湾溶繁体字を用いた製作が必要になるのです。
台湾でのマーケティング成功事例を紹介!
外国でのマーケティングを成功させるには、前例の把握も重要です。
日本から過去に進展した企業の情報を把握すれば、マーケティング展開をする上で参考となります。
過去の成功例を見ることで、成功に必要なポイントが何か考察することができるのです。
台湾での成功事例を把握して、マーケティング展開の参考にしましょう。
事例①:餃子の王将
マーケティングの成功例として、2017年に台湾へ進出した餃子の王将があります。
進出から1か月で、当初計画の月商1,000万円に対し、約2,600万円の売上高、来客数も約23,000人を記録しました。(出典:産経WEST)
価格が高いにも関わらず、売上が伸びるのは日本企業というブランディングの強味です。
ブランド効果によって、価格自体は日本よりも2~3割高い値段にもかかわらず、餃子の王将は台湾で人気を得ています。
また焼き餃子+ビールという台湾にない組み合わせを、日本の食べ方として売り出したことも効果的なブランディングになりました。
日本企業というブランドと、日本の食べ方というブランディングで展開した餃子の王将は、台湾における日本企業のマーケティング成功事例です。
最後に
いかがだったでしょうか。
台湾でのマーケティング方法について見てきました。
台湾では、ソーシャルメディアが普及しており、情報収集もWebよりもSNSを絡めたものが主流です。
なかでもFacebookは、全インターネットユーザーの80%が利用する人気のソーシャルメディアになります。
また、台湾での情報収集はWebよりもソーシャルメディアを経由するものが主流なので、SEOよりもインフルエンサーマーケティングなどソーシャルメディアを利用した展開がオススメです。
しかし、土地勘や風土に対する理解がない状態で海外マーケティングを展開するのは困難になります。
もし台湾でのマーケティング展開に不安がある場合は、一度お気軽にお問い合わせくださいませ。
グローバルなマーケティングに関する幅広い知識や、現地スタッフの肌感を活かしたローカライズされた提案など、徹底したサポートをお約束します。
では。