2026年2月更新|海外勤務・駐在に強いおすすめ転職エージェント比較

【保存版】タイ転職の内定までの流れ:応募〜面接〜ビザまでの全手順

タイへの転職は、応募から実際にバンコクで働き始めるまで最短で約2〜3か月。日本国内の転職と基本的な流れは同じですが、ノンBビザの取得やワークパーミットの申請など、海外転職特有のステップが加わります。

この記事では、タイ転職の全プロセスを時系列で整理し、各ステップの所要期間・必要書類・注意点をまとめました。全体像を把握しておけば、落ち着いて転職活動を進められるはずです。

全体のタイムライン一覧

時期(渡航日を基準)ステップ所要期間の目安
渡航2〜3か月前情報収集・エージェント登録・書類準備・応募1〜2週間
渡航1.5〜2.5か月前書類選考・面接(2〜3回)2〜4週間
渡航1.5〜2か月前内定・条件交渉・内定承諾1週間以内
渡航1〜2か月前退職手続き・引き継ぎ1か月程度
渡航1〜1.5か月前ノンBビザ申請・取得e-VISAで15営業日以内
渡航2週間前〜渡航準備(住民票・保険・荷物等)2週間程度
渡航後〜入社入社・ワークパーミット申請入国後3〜5営業日で取得
入社後90日以内ビザ延長(90日→1年)バンコクで審査21日程度

上記は最もスムーズに進んだ場合のタイムラインです。実際には書類の不備や面接日程の調整で前後することがあるため、余裕を持ったスケジュールで動くことをおすすめします。

STEP 1:情報収集・エージェント登録(渡航2〜3か月前)

タイ転職の第一歩は、転職エージェントへの登録です。タイの日本人向け求人のほとんどは、現地の転職エージェントが取り扱っています。複数のエージェントに登録して求人の幅を広げるのが基本戦略です。

やること:

転職エージェントに登録すると、数日以内に担当コンサルタントから連絡が来ます。オンラインまたは電話で面談を行い、希望する業界・職種・給与条件・渡航時期などを伝えます。コンサルタントは現地の日本人が担当するケースがほとんどなので、タイの転職市場の最新情報や生活環境についても気軽に相談できます。

この段階で準備しておくもの:

日本語の職務経歴書、英文CV(レジュメ)、証明写真。英文CVの作成に不安がある場合はエージェントが添削してくれます。

どのエージェントに登録すべきか迷う方は、タイに強い転職エージェント一覧を参考にしてください。

STEP 2:書類準備・応募(渡航2〜3か月前)

エージェントから求人を紹介されたら、応募する企業を選んで書類を提出します。

応募に必要な書類:

英文CV(レジュメ)が中心です。日系企業に応募する場合は、日本語の履歴書・職務経歴書も求められることがあります。エージェント経由の場合、エージェントが企業に推薦状を添えて提出してくれるため、カバーレターは基本的に不要です。

書類選考の期間:1〜2週間が目安。タイの企業は意思決定が早い傾向があり、書類選考の結果は比較的早く出ます。

応募は複数企業に同時並行で進めるのが一般的です。タイの転職市場は動きが速いため、1社ずつ結果を待ってから次に応募するスタイルだとチャンスを逃す可能性があります。

STEP 3:面接(渡航1.5〜2.5か月前)

タイの転職面接は2回程度で完結するケースがほとんどです。応募から内定まで3〜4週間というスピード感で進みます。

面接段階面接官内容形式
一次面接人事担当者+直属上司職務経験・スキル確認、英語力チェック、タイ転職の本気度Web面接が主流(日本から応募の場合)
最終面接部門長・役員・現地法人社長カルチャーフィット、人柄、将来ビジョン対面またはWeb面接。日系企業は日本本社からオンライン参加も

日系企業でも面接の一部は英語で実施されるのが一般的です。「なぜタイで働きたいのか」「タイにどのくらいいるつもりか」「ご家族は同意しているか」はタイ転職特有の頻出質問なので、必ず準備しておきましょう。

STEP 4:内定・条件交渉・内定承諾(渡航1.5〜2か月前)

面接を通過すると、企業から内定通知(オファーレター)が届きます。

オファーレターの確認ポイント:

給与額(基本給か総額か)、ボーナスの有無と支給実績、試用期間の長さと条件、福利厚生(医療保険、住居手当、通勤手当、一時帰国費用など)、ビザ・ワークパーミット取得費用の負担、勤務地、入社予定日。これらの条件をしっかり確認し、不明点があればエージェント経由で必ず質問してください。

条件交渉:給与や福利厚生について交渉したい場合は、内定承諾前のこのタイミングが唯一のチャンスです。自分で交渉するのが難しい場合、エージェントが代わりに交渉してくれます。

回答期限:内定通知から1週間以内の回答が一般的です。他社の選考も並行している場合は、エージェントに相談してスケジュールを調整しましょう。

STEP 5:退職手続き(渡航1〜2か月前)

内定を承諾したら、現職の退職手続きに入ります。

退職交渉のポイント:

日本の企業では退職の意思表示から退職日まで1か月程度が一般的です。就業規則で「退職の〇か月前に申告」と定められている場合はそれに従いましょう。タイの入社日を決める際は、退職の引き継ぎ期間+ビザ申請期間を考慮して設定する必要があります。

退職時に取得しておくべき書類:

在籍証明書(英文)はワークパーミット申請で必要になる場合があります。退職前に会社に依頼して作成してもらいましょう。また、卒業証明書(英文)もワークパーミットの必須書類です。出身大学に早めに発行を依頼してください。

STEP 6:ノンBビザ申請・取得(渡航1〜1.5か月前)

タイで働くためには、まず日本でノンイミグラントBビザ(通称:ノンBビザ)を取得する必要があります。これは入国管理局が許可するビジネス用の入国ビザです。

ノンBビザの基本情報

項目内容
正式名称Non-Immigrant Visa Category B(就労/ビジネス)
有効期限発行から3か月
滞在可能期間タイ入国日から90日間
申請方法e-VISA(オンライン完結・2025年1月〜運用開始)
発給までの所要日数15営業日以内
取得条件月額固定給与50,000バーツ以上(BOI企業は例外あり)

個人で準備する必要書類

パスポート原本(残存期間6か月以上、査証欄に余白1ページ以上)、パスポートの顔写真ページのコピー、ビザ申請書、証明写真、英文経歴書(Personal History)、航空券または予約確認書コピー。

企業側が準備する書類

企業側が用意する招聘状(Invitation Letter)と、タイ現地法人の登記簿謄本コピーが必要です。これらはタイの会社から日本に郵送されます。書類の郵送に1〜2週間かかることがあるため、内定承諾後すぐに企業側に書類作成を依頼しましょう。

ビザの有効期限は発行から3か月なので、発行されたらなるべく早く渡航する必要があります。渡航日の逆算を意識してスケジュールを組みましょう。

STEP 7:渡航準備・日本での手続き(渡航2週間前〜)

ビザの取得が完了したら、日本を出発するための各種手続きを進めます。

渡航前の手続きチェックリスト

手続き場所備考
海外転出届の提出市区町村役場住民票を抜くことで住民税・国民健康保険の支払い義務がなくなる。出発14日前から届出可能
国民年金の手続き市区町村役場任意加入か脱退かを選択。将来の年金額に影響するため慎重に判断
国民健康保険の脱退市区町村役場海外転出届と同時に手続き
確定申告(必要な場合)税務署年の途中で退職した場合は準確定申告が必要になることがある
携帯電話の契約各キャリア解約するか、海外利用可能なプランに変更するか検討
銀行口座・クレジットカード各金融機関日本の銀行口座は維持しておくのがおすすめ。海外送金の手段も確認
国際運転免許証の取得運転免許センタータイで運転する予定がある場合。有効期間1年

その他、海外旅行保険の加入(入社までの空白期間をカバーするため)、荷物の発送(船便で1〜2か月かかるため早めに手配)、在タイ日本大使館のオンライン在留届の提出なども忘れずに行いましょう。

STEP 8:渡航・入社・ワークパーミット取得

ノンBビザでタイに入国したら、まず入社手続きを行い、その後ワークパーミット(労働許可証)の申請に進みます。

ワークパーミット(労働許可証)について

項目内容
申請場所タイ労働省労働局(一般企業)またはBOIワンストップセンター(BOI認可企業)
申請者基本的に企業側が代行申請。初回受領時は本人の同行が必要
審査期間約3〜5営業日
有効期間原則1年間(ビザの有効期限に準ずる)

個人で準備する必要書類

パスポート、証明写真、英文卒業証明書、タイ国内で取得した健康診断書(タイの病院で受診)。英文卒業証明書は日本出発前に大学から取り寄せておく必要があります。健康診断書はタイ渡航後にタイの病院で取得します。

重要:ワークパーミットを取得するまではタイで就労してはいけません。入社日を決める際は、ワークパーミットの取得スケジュールも考慮して設定しましょう。

STEP 9:ビザ延長と90日レポート

ノンBビザで入国した場合、タイでの滞在可能期間は90日間です。継続して就労するためには、入国後90日以内にイミグレーションオフィスでビザの延長手続き(1年間)を行う必要があります。

ビザ延長の審査期間:バンコクでは21日間、サムットプラカン県では30日間程度です。ワークパーミットを取得した後に、ビザ延長の申請を行う流れになります。

90日レポート:タイに90日以上連続して滞在する外国人は、90日ごとにイミグレーションオフィスに現住所を届け出る義務があります(通称:90日レポート)。オンラインでも届出可能です。

リエントリーパーミット:ビザの延長後にタイを出国する場合(海外出張や一時帰国など)は、出国前にリエントリーパーミット(再入国許可)を取得しておく必要があります。これを取得せずに出国すると、ビザが失効してしまうので注意してください。空港でも取得可能ですが、混雑時は間に合わない可能性があるため、事前にイミグレーションオフィスで取得しておくのが安全です。

必要書類チェックリスト

タイ転職の各ステップで必要になる書類を一覧にまとめました。早めに準備しておくと手続きがスムーズに進みます。

書類使用するタイミング取得場所注意点
英文CV(レジュメ)応募時自分で作成エージェントの添削を受けるのがおすすめ
パスポートビザ申請時〜パスポートセンター残存期間6か月以上を確認。不足なら早めに更新
証明写真ビザ申請時・WP申請時写真館等複数枚必要。サイズは申請先の指定に従う
英文卒業証明書WP申請時出身大学発行に1〜2週間かかる場合あり。日本出発前に取得必須
英文在籍証明書WP申請時(企業による)前職の会社退職前に依頼しておく
健康診断書WP申請時タイ国内の病院タイ渡航後に現地で取得
航空券(予約確認書)ビザ申請時航空会社予約確認書のコピーでOK

よくある質問

Q. 日本にいながらタイの転職活動はできますか?

はい、可能です。一次面接はWeb面接で実施するケースが増えています。ただし、最終面接は対面を求める企業もあり、その場合はタイへの渡航が必要になることがあります。

Q. 最短でどのくらいでタイに渡航できますか?

エージェント登録から最短で約2か月が目安です。ただし、現職の退職手続きに時間がかかる場合や、ビザの書類準備に遅れが出た場合はさらに長くなります。余裕を持って3か月程度で計画するのが現実的です。

Q. 渡航費用は誰が負担しますか?

ノンBビザの申請費用は、一旦自己負担で支払い、入社後に企業に請求するケースが多いです。航空券代は、企業が一部負担するケースと全額自己負担のケースが半々程度です。内定時のオファーレターで費用負担の範囲を確認してください。

Q. タイに来たことがなくても転職できますか?

もちろん可能です。ただし、面接では「なぜタイなのか」を具体的に説明できるよう準備が必要です。タイの文化やビジネス環境について事前にリサーチしておきましょう。

Q. 転職活動をサポートしてもらうにはどうすればいいですか?

タイ専門の転職エージェントに登録すれば、求人紹介から書類添削、面接対策、ビザ手続きの案内まで、一貫したサポートを無料で受けられます。複数のエージェントに登録して求人の選択肢を広げるのがおすすめです。

まとめ

タイ転職の全プロセスは、大きく分けると「転職活動(情報収集〜内定承諾)」「退職・ビザ手続き」「渡航・入社後手続き」の3フェーズです。応募から内定までは3〜4週間、内定から渡航までは1〜2か月が目安で、全体で約2〜3か月あればタイでの新生活をスタートできます。

スムーズに進めるためのカギは、英文卒業証明書や在籍証明書などの書類を早めに準備しておくことと、ビザの発給スケジュールから逆算して入社日を設定することです。また、退職交渉とビザ申請は並行して進める必要があるため、スケジュール管理が重要になります。

初めてのタイ転職で不安がある方は、タイに強い転職エージェントに相談すれば、全プロセスを伴走してサポートしてもらえます。まずは気軽に登録するところから始めてみてください。