シンガポールでデジタルマーケティングをお考えでしょうか。
日系の会社は欧米系と異なりデジタルでのマーケティングが遅れていると言われがちですが、その分伸びしろはものすごくあります!
ただ、一口にデジタルマーケティングといっても考えるポイントや施策は山程あります。
また、シンガポールという日本とは異なる環境下の中では日本での普通が通用しない事もあります。
ですので、今回はシンガポールでデジタルのマーケティングをする為に考えるべきポイントを大きく5つに分けて書いていきます。
目次
デジタルマーケティングで行いたい目標とは?
デジタルマーケティングと言われて何を思い浮かべるでしょうか。
CRM?インターネット広告?ウェブサイト制作?いろいろあると思います。
では、デジタルマーケティングを通して成し遂げたいことはなんでしょうか。
このゴールをはっきりしておくことがデジタルマーケティングという広い大海で指針を持って活動できるポイントになります。
ただ、闇雲にあれをやりたいこれをやりたいと言うのはあまりおすすめしません。
決して悪いことではないのですが、大抵の場合会社毎に納期が決まっていたり予算が決まっていたりするため、はじめにできることというのは多くはスモールスタートである事が多いです。
その中でいっぺんに全てを求めると、どこかで頓挫してしまう恐れにも繋がるため、まずはゴールに対して最もインパクトがある行動をおすすめします。
課題から考えるデジタルマーケティング
ゴールを考えましょうと言いましたが、多くの場合課題が先行して発生しているケースが多々あります。
そして、この課題こそ最もインパクトと与えることができる行動を紐付いていることが多いです。
以下でどのような課題があるのか見てみましょう。
主に準備段階・実行段階・発展という3つに別れます。
消費者の受け皿となるページが無い【準備段階】
サービスはあってもそれを見せる場所がない場合です。
または、ウェブページは作成したことがあるけれど、会社のウェブサイトと同じになっておりユーザー目線から見栄えいいページとは言えない場合です。
この場合、デジタルマーケティングの範囲で言うと、サイト制作やFBページ制作そして管理運用というサービスが望まれます。
サイトを制作しそこで購入機能をつける、またはFBページを運営していくなかで、ユーザーどういう内容に興味を持つのか分析する事ができるため、次のサービスや投稿内容に活かすことができます。
また、ウェブサイトを作成した場合は検索サイト(Google)での検索順位を上げる必要も出てきますので、SEOサービスも関係してきます。
FBページを制作したら、コンテンツ制作やいいねを集める集客も必要になります。
ターゲットオーディエンスがわからない【準備段階】
シンガポールで商品販売並びに商品企画をしようと思う際に現地の人のユーザーボイスは非常に大切になってきます。
そして、それらを調査するために、ネット調査というものがあります。
パネリストと呼ばれる特定のユーザーに対し任意でアンケートを取るものです。
該当インタビューのインターネットバージョンに近いでしょう。
これによって、シンガポール並びに現地のユーザーが何を思っているのか、調査することができます。
市場調査により、適切な商品・またはクリエイティブメッセージなどを考案する際に非常に有益なデータとなります。
よく陥りやすいのが、日本で流行っている商品・クリエイティブメッセージをそのまま海外に持ち込んでプロモーションしているケースです。
失敗例
とある日本の有名なグラノーラ商品をシンガポールで展開したことがありました。
日本では「朝時間が無い代わり時、これで朝ごはん代わりに食べましょう」というクリエイティブメッセージのもと、牛乳とグラノーラがセットになっているパッケージで売られていました。
このパッケージ及びクリエイティブをそのままシンガポールで展開したのですが、うまくヒットすることはできませんした。
シンガポールの生活習慣では朝ごはんであってもお店で買って職場で食べる、家で食べないという人・家庭が多いです。そもそも自炊文化が無いのです。
その中でこの商品を朝ごはん代わりに作ってください(すぐ作れます)と言っても、朝ごはんを家で食べる習慣が無いためそもそも受け入れられませんでした。
この商品は今は販売戦略を変えていますが、調査を行わずに試験的に販売をした結果という事が言えます。
ターゲットユーザーに適切にリーチできない【実行段階】
駅広告やテレビ広告などはマス向けにリーチできる一方で、どの年代でどういう興味関心を持っているかわからない、ピンポイントにターゲティングできないという課題があります。
そういう際にはデジタルマーケティングの一つであるインターネット広告を使用してターゲティングすることをおすすめします。
また、インターネット広告以外にもインフルエンサーマーケティングと呼ばれる広告手法もシンガポールでは一般的です。
詳細はこちらの記事を読んでみてください。
現存の顧客データを有効活用できていない【発展】
各部署毎に顧客のデータは持っているが、ただ持っているだけでそれを販売やマーケティングに活かせていない、または見込み顧客に適切にアプローチできていないケースです。
この場合はCRM(Customer relationship management)の構築をおすすめします。
デジタルマーケティング支援、会員サイト構築、業務システム開発、チャットボット機能などを開発してくれます。
この分野は取っ掛かりが少し難しい分野でもありいくつかサービスがありますが(Salesforceやhubspot, klintoneなど)、冒頭に申し上げた通り”何を成し遂げたいのか”を明確にすることで自分たちが必要なサービスが見えてきます。
あとは、適切な業者にアプローチすると良いでしょう。
何をしたらよいのかわからない
ゴールは決まっているけれど、どこから手をつけたら良いのかわからない、または問題の本質が上記の4つではない場合、そして2つ以上を組み合わせて実施する必要がある場合などです。
この場合はCRM会社、インターネット広告会社、など単体の会社に相談しても一辺倒の情報しか得られず不十分なまま物事が進んでしまうか、複数の会社に相談をしなくてはいけなくなるでしょう。
そういう場合はプロジェクトマネージャーやデジタルマーケティングの上流を考えたことのあるコンサルなどに相談してみるとよいでしょう。
各々のコンサルが得意領域がありますが、一方で不足している分はパートナーの会社と協力することによって全体の最適化を図ることができます。
戦略周りを設計している人がプロジェクトマネージャーとなって広告配信やCRM設計を行うと、一つ一つの施策が繋がっていくためより最適にデジタルマーケティングをすすめることができます。
プロジェクトマネージャーのご相談であれば
デジタルマーケティングと言っても様々な確度からのソリューションがあることがわかって頂けたでしょうか。
上記を読んで課題が明確になれば、各々の会社に相談すると良いかと思います。
ただもしイマイチ何から始めたら良いのかわからない、または一括して相談できる人がほしいという事でしたら、私の方でお力になれると思います。
シンガポールにある企業様からは、常日頃上記のご相談が別け隔てなく頂きます。
もちろん私のほうで直接お力になれる分野もあれば、実働はパートナー会社にお願いして戦略の策定・プロジェクト管理を担うという事もあります。
オペレーションの部分も知り、なおかつ全体設計をできる為、もったいないお金の使い方をせずに為になる形でご提案やご相談に乗ることができると思います。
では。