【香港編】アジアのデジタルマーケティングについて

香港にてマーケティングを実施しようとお考えでしょうか?

香港では近年デジタルの成長が著しいです。

そこで、今回は香港のデジタルマーケティングというテーマについて解説していきます。

香港の基本情報から、SNS、広告プラットフォームなど、香港でデジタルマーケティングを行うにあたって必要となる基本情報を盛り込んでいます。

香港でデジタルマーケティングを攻略していきましょう!

香港の基本情報

人口:745万人
言語:広東語(英語)
宗教:仏教・キリスト教

iabによると、2019年の香港の総広告費の全体が30億ドル。
日本円でいうと約3000億円くらいです。
そのうちインターネット広告費が800億円くらいで、全体の23%を占めています。
日本の2019年のデジタル広告市場が2兆1,048億円といわれているため、まだまだですが、東南アジアと比較すると市場が大きくはありますね。

香港のSNS状況

SNS市場を見ていきましょう。

wearesocial

WeareSocialによると、香港で最も使用されているSNSはFacebookです。ついでYoutube。メッセンジャーAPPにはWhatsappが使用されています。
中華系の国なのでWechat、日本の文化も入っているのでLINEも使用されていますね。
ビジネス系の方も多いため、LinkedInも使用されています。

こちらはSNSの年齢別のデータになります。
特徴としては年齢が高い方々の使用率が高いことです。
25歳−34歳が最も使用率が高いのは他の国とも同じなのですが、18−24歳の割合が小さく、その代わり35歳以上の使用率が高いのは他の東南アジアでのグラフでは見られません。

香港におけるデジタルマーケティングの位置づけ

香港ではTV、野外広告、そしてニュースペーパーなど従来の広告チャネルが強い傾向にあります。
その理由は、高齢の方が多く、デジタルシフトがまだ行き届いていない傾向にあります

少し話はそれますが、最近香港で逃亡犯条例改正案に由来したデモがあった事は記憶に新しいかと思います。
テレビを見ている高齢の方と、WEBで情報を得ている若者の間で大きく世論が別れました。
それだけ、TVの影響はまだ強く、高齢者層をターゲットにするならTV広告ですが、若者であればインターネット広告へのシフトは進んでいます

香港のインターネット広告のプラットフォームは?

次に、香港のデジタルマーケティングで使用すべきプラットフォームを紹介します。
グローバルプラットフォームの他に中華系のプラットフォームも抑えておきましょう。

Google 検索型広告

ユーザーが検索したときに受け皿となる広告です。
香港人のほとんどがGoogleを使用している為、検索型広告はこれ一つで十分です。

Youtube

動画広告をする際には、Youtubeでいいかと思います。
前述のグラフにもありましたが、香港人のYoutubeの視聴時間は長いです。
Facebookと合わせて実施すると更に良い効果が得られるかと思います。

Google ディスプレイネットワーク

Googleが提供しているディスプレイ型の広告になります。
クリック単価が低く、多くのトラフィックを集めることができます。

Facebook/Instagram

広告媒体として使用するという方法もありますし、自社のアカウントを作成してファンを増やす為に使用するという活用の仕方もあります。
どちらのアカウントを中心に運用するかは自社のターゲットオーディエンスがFBとIGのどちらを多く使用しているかを判断軸とするといいでしょう。

Wechat

メッセンジャーアプリです。
香港人をターゲットとすることもできますし、中国からの旅行客を狙って配信することができます。
ちなみに、この中国からの旅行客ですが、非常に多く侮れないターゲットとなっています。

LinkedIn

BtoB系やビジネスマンをターゲットとした場合、LinkedInもオススメです。
香港ではLinkedInに登録しているユーザーは多いので、広告プラットフォームとしても成立します。
一方で、配信単価・クリック単価が高い為、パフォーマンス型のキャンペーンでは見合わないことの方が多いように思います。

香港のデジタルマーケティングで気をつけるべきポイントは?

本土?台湾?

これは台湾でも同様なのですが、香港には非常に多くの本土から中国人の観光客が訪れます。
彼らは観光客ですが、香港でしか手に入らないもの(日本の純正の製品など)を多く買って帰ります。
単純に商品を買ってもらいたいと言っても、本土からくる方に対して広告をリーチさせたいのか、香港にいる方に買ってもらいたいのかによってマーケティング手法も変わります。
もし中国本土からくる中国人をターゲティングするのであれば、インターネット広告であればWechatを多く使いますし、屋外広告であれば観光地に広告を出稿するでしょう。


ですので、自分たちのターゲットオーディエンスはどちらなのか今一度考えてみてください

最後に

いかがだったでしょうか。
香港は人口成長率も高くなく、市場としてはシンガポールと同様に成熟しているエリアです。
デジタルマーケティングについてはこれから成長していくとは思いますが、市場としてどうマーケティングアプローチを行っていくかは検討の余地がありそうです。

では。

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