【2021年版】ベトナムでのテレビ広告の事情とトレンド

ベトナムでテレビ広告を打とうとお考えでしょうか?

テレビ保有率が非常に高いベトナムではテレビ広告は有効と言えます
しかし、ご存知の通りテレビ広告は一定以上の費用を要します。ましてや慣れない海外でのテレビ広告、明確な戦略なく参入するのは不安がありますよね。

実際、これからベトナムでテレビ広告を打つのであれば、トレンドを踏まえた上で、他媒体とのバランスを考えながら打つべきです。

ベトナムのテレビ市場や、トレンドについても紹介していくので、この記事を参考に、ベトナムのテレビ広告を効果的に行い、ベトナムでのマーケティング活動の参考にしてください。

圧倒的なベトナムのテレビ市場【所有率9割】

ベトナムのテレビ市場が盛期真っ只中と言える所以は、テレビ所有率と有料テレビチャンネル契約数の伸び率です。

市場状況

2017年時点でベトナムのテレビの保有率は9割を超えています。
対して、生活必需品である冷蔵庫は5割強に留まっているのです。
他の家電と比べても、どれだけテレビがベトナムの家庭に浸透しているかがわかります。

また、ベトナムには国内外100を超えるチャンネルがあるためチャンネル間の差別化競争が生まれており、ハイビジョン等の新しい技術の導入も見られているのです。
一方で若い世代は近年、テレビの視聴時間よりもオンライン動画の視聴時間が長いというデータもあります。
これは、近年の目覚ましいインターネット普及によって後押しされているのでしょう。しかしそれと同時に、有料テレビチャンネルに登録している世帯は4年で4割弱伸びているのです。

ベトナムではオンラインメディアの人気も出てきた中でも、日本のようなテレビ離れは起こっていないことがわかります。

放送局

ベトナムのTV局は大きく分けてVietnamTelevisionなどの無料で見れるテレビと、Viettel TVなどの有料テレビの2つに分類されます。
ベトナムの有料テレビ市場は、なんと「世界でもっとも健全な成長をとげている市場」の一つと言われているのです。
日本ではあまり馴染みのない海外チャンネルも、ベトナムでは55もの海外チャンネルが有料テレビサービスとして放送されています。

ベトナムのTV広告の特徴

広告規模

広告市場全体の金額は、2017年時点で日本は6兆3,907億円なのに対し、ベトナムは1,310億円です。(日本:電通より、ベトナム:statistaより)

日本と比べて1/50程度の規模にすぎません。
ベトナムの広告規模の現状は、未だ小規模であると押さえておきましょう。とはいえ、ベトナム市場で見ると大きなボリューム感であることには変わりませんが。

では、なぜTV広告に多くのお金が集まるのでしょうか。

TV広告の特徴

理由1:多くの潜在的顧客にリーチできる

テレビ広告を使えば、多くの潜在的顧客にリーチすることが可能です。


前述の通りテレビは9割を超える所有率を誇りますが、ここで特筆すべきは都市部と農村部での差が非常に小さいこと。
Kantar Worldpanel Vietnamの2018年メディア調査によると、テレビを通してリーチ可能な人数の割合は、都市部98%、農村部95%とほぼ同じです。
また、ベトナム人の毎日のテレビ視聴時間は3時間弱と、依然として長い視聴時間です。
テレビを使うことで、より多くのリーチ数を期待できるでしょう。

理由2:日本に関心のある潜在的顧客にターゲティングも可能

テレビ広告では、日本に関心の高い潜在的顧客へのピンポイントなターゲティングも可能になります。

日本そのものが人気のベトナムでは、日本とタイアップしたコンテンツの放送や、日本のコンテンツのベトナム語での放送があるります。

一例として、TBSや朝日放送といった日本のテレビ局とベトナムのテレビ局が提携契約を結び、共同制作を行っていたりしています。
「SASUKE」や「新婚さんいらっしゃい」といった日本でもおなじみの番組がベトナムバージョンとして放送されているのです。

また、日本のテレビ番組を海外に配信している有料チャンネルWAKUWAKU JAPANは、2019年からベトナムでのコンテンツ提供を始めました。
その結果、様々な日本の番組がそのまま、ベトナム語の字幕付きで見られるようになっています。

このように、ベトナムには日本に興味のある人が見る可能性の高い番組が多くあるため、テレビはターゲティングがしやすい広告媒体と言えるでしょう。

成功しているテレビ広告の特徴は?

ベトナムで人気を得るテレビ広告の大きな特徴として、ストーリー性のあるものや、キャラクターの登場が挙げられます。
日本では一般的な、機能性や美味しさといった商品自体の魅力にのみ焦点を当てたテレビ広告は少ないのです。

それは、人々の共感を呼んでインターネットで拡散されることを目指しているからであり、年齢の若い人口が多いベトナムでは、SNS等インターネット上の拡散が非常に大きな意味をなします。

参考例として花王の生理用品ブランド「ロリエ」のラインナップの一つ、「Super Slimguard」があります。

標的の男が料理に毒を盛ろうとするというピンチを、女スパイが「Super Slimguard」の薄さを活かした攻撃で会場の人々の命を救うという、まるでスパイ映画のようなストーリーとなっています。
このテレビ広告は、Best Ads of Vietnamというベトナムの優れた広告を表彰しているサイトで、TOP6 OF THE WEEKに選ばれました。

ベトナムでテレビ広告を成功させるために

ベトナムでのテレビ広告の有効性を確認したところで、より具体的に成功するためのポイントを見ていきましょう。

テレビ広告とオンラインメディア広告のバランスが重要

ベトナムでテレビ広告を打つ際には、オンラインメディア広告とのバランスを考えることが不可欠です。テレビはベトナムで非常にメジャーな媒体ではありますが、インターネットが人々の生活に与える影響は年々大きくなっています。
そのため、テレビ広告で大きな効果を出すためにはオンラインメディアとの相乗効果を意識するべきなのです。

CMを作成する際にも、バズってSNSで拡散される事を前提としながら作成することでオフラインだけではなく、オンラインでも流通されるような動画になります。
また、CMで流れてる動画を一部YoutubeやFacebookなどで広告として配信することで、相乗効果も生まれるでしょう。

30才以上がメインターゲット

テレビ広告は30才以上がメインターゲットの場合、より効果的といえるでしょう。
30才以上の人々はオンラインメディアにかける時間よりも、テレビ等の昔ながらのメディアに触れる時間を多く取るというデータがあります。
テレビ広告のメインターゲットを絞るのであれば、30才以上とするのが実態と合っていると言えます。

最後に

いかがだったでしょうか。
ベトナムではTV広告はまだまだ人気な広告チャネルと言えそうです。
一方で、TV広告だけやっていればいいのかというと、そうでもなくしっかりとオンラインとの連動性を考慮しなければいけない時代に来ていると思います。

マーケティング施策はより複雑なものとなりますが、より良いものを考案していきたいですね。

では。

ベトナムのデジタルマーケティングについてはこちらから。

【ベトナム編】デジタルマーケティング編

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