「台湾に広告を出す際に、効果のある広告媒体は何か知りたい」とお考えでしょうか?
台湾はスマートフォン普及率、インターネット普及率がともに高く、インターネット使用を前提とした広告展開が有効です。
しかしインターネット広告・デジタルマーケティングも多種多様のため、どの広告媒体を使用すればいいか分かりにくい点も。
そこで本記事は、台湾における広告媒体の現状と、台湾において有効な広告媒体をご紹介していきます。
本記事を読めば、台湾の広告媒体における特徴や広告事情が理解でき、より効果的に広告展開を行うことが可能です。
台湾で広告展開を行う際には、こちらの記事を参考にしてください。
目次
まず確認!台湾の広告事情とは?
前述の通り、台湾はインターネット・スマホともに普及率が高く、2019年現在において広告市場規模の成長も確認できます。
しかし、台湾の広告事情を理解せずに広告展開をしてしまうことで、投資に見合った広告効果を出すことができない可能性があるのです。
そこでここからは、台湾の市場規模の現状とインターネット・スマホ普及率という2つの観点から、台湾の広告事情を見ていきましょう。
広告市場の規模と内訳
2015年時点における台湾広告市場の規模は20億6,600万USドルでした。(引用元:Advertising spending in Taiwan 2008-2015, by medium)
そのうちテレビ広告は8億USドルを超えており、2010年からの推移では右肩上がりとなっているのが現状です。
内訳としては、WEB広告の市場規模が5億6,000万USドルで、広告市場の規模のうち3割程度を占めた形となります。
また、2010年におけるWEB広告の市場規模が2億USドルであった点を考慮すると、2.8倍の成長率は驚異的。
台湾広告市場の規模として注目したいのは、テレビ広告とWEB広告です。
高いスマートフォン普及率とインターネット普及率
台湾のインターネット普及率は88%、スマートフォン普及率は76%です。(引用元:We Are Social)
日本におけるインターネット普及率は93%、スマートフォン普及率は56%のため、スマートフォン普及率に関しては台湾の方が高い結果となりました。(引用元:We Are Social)
インターネット、特にスマートフォンを使って情報収集を行っている人が多いというのが台湾の広告事情であると言えます。
台湾の主要広告媒体における現状と特徴【それぞれの強みを活かす】
ここまで台湾における現在の広告事情を確認し、インターネット広告とテレビ広告に効果が期待できることがわかりました。
しかし、インターネット広告とテレビ広告の特徴を知らなければ、目的に沿った広告を出すことができず、投資が無駄になってしまうことも。
そこでここからは、台湾の主要広告媒体における現状と特徴を解説し、インターネット広告とテレビ広告について詳しく理解できるようにします。
インターネット
まずは台湾におけるインターネット広告の現状を確認していきましょう。
インターネット広告・デジタルマーケティングの現状をまとめると以下の2点となります。
- インターネット広告費は伸び続けている
- 無視できない個人ブロガーの影響力
- スマートフォンユーザーに配慮したクリエイティブ制作は必須
それぞれの点について見ていきましょう。
インターネット広告費は伸び続けている
2011年から2018年にかけて、台湾のインターネット広告費は伸び続けています。
2011年におけるインターネット広告費は1億200万台湾ドルですが、2018年においては3億8,960万台湾ドルとなっています。(引用元:Taiwan Digital Advertising Statistics Report 2018 – DMA)
2011年以降、台湾のインターネット広告費は継続して右肩上がりのため、今後も成長経済であることが見込まれます。
無視できない個人ブロガーの影響力
影響力の大きい個人ブロガーを起用するプロモーションも、台湾では効果的です。
台湾人が訪日旅行出発前に役に立った旅行情報源は、以下のような順位になりました。
順位 | 旅行情報源 | 回答率 |
1位 | 個人のブログ | 37.7 |
2位 | 日本政府観光局ホーム ページ | 27.9 |
3位 | 旅行会社ホームページ | 25.9 |
4位 | 旅行専門誌 | 20.7 |
5位 | 旅行会社パンフレット | 18.5 |
(引用元:平成27年における訪日外国人の消費動向 【国籍・地域別】- 日本政府観光局)
上記の表で分かる通り、日本政府観光局や旅行会社のホームページ以上に信頼されているのが個人ブログです。
現地の個人ブロガーをプロモーションに起用することで、効果的に広告展開を行うことができる可能性があります。
スマートフォンユーザーに配慮したクリエイティブ制作は必須
台湾はスマートフォンユーザーが多いため、スマホに配慮したクリエイティブ制作を行うことが必要です。
すでにご紹介した通り、台湾のスマートフォン普及率は88%と高く、インターネットを使用した情報収集にはスマートフォンが使用されていることが多いと推察されます。
スマートフォンユーザーに配慮したクリエイティブ制作としては、以下のような事項を考慮しましょう。
- レスポンシブ対応
- 専用アプリ
- 回線速度に合わせた軽めのサイト設計
- タッチパネル対応
台湾の広告展開においては、スマートフォンを使用してアクセスしやすクリエイティブ制作を行う必要があります。
テレビ
次に台湾におけるテレビ広告・デジタルマーケティングの現状を確認していきましょう。
テレビ広告の現状をまとめると以下の2点となります。
- 現状もっとも広告費がかけられている
- 300以上のチャンネル数【1%は高視聴率】
それぞれの点について見ていきましょう。
現状もっとも広告費がかけられている
テレビ広告は、台湾の広告市場規模において現状もっとも広告費がかけられています。
以下は、2014年における台湾総広告量の順位です。
順位 | 広告媒体 | 広告費 |
1位 | テレビ広告 | 836億円 |
2位 | 展覧会 | 526億円 |
3位 | インターネット広告 | 519億円 |
4位 | 野外広告 | 468億円 |
5位 | ニュースペーパー | 283億円 |
(引用元:台湾の広告市場規模とデジタル広告成長率 – TAIWAN LABO)
台湾における総広告費は3,954億円のため、テレビ広告はそのうち約21.1%を占めていることとなります。
インターネット広告などを差し置き、現状テレビ広告は台湾広告市場規模でもっとも広告費がかけられている広告媒体なのです。
300以上のチャンネル数【1%は高視聴率】
台湾のテレビには300以上のチャンネル数が存在します。(参考:中国・台湾・香港のテレビ事情 – JAMCOオンライン国際シンポジウム)
各チャンネルのジャンル分別化が、チャンネル数の増加原因です。
人口2,300万人に対して300ものチャンネルが存在するため、視聴率1%を取ることも困難。
ただし、インターネット上からもテレビが視聴できる状況から、テレビ放送に対するアクセスの良さは魅力的です。
そのため台湾ではテレビ視聴が人気で、300以上のチャンネル数があると推察できます。
低コストで始めるならプレースメント広告
テレビ広告市場規模が大きい台湾にとって、低コストで始められるプレースメント広告も有効です。
プレースメント広告とは、テレビ番組や映画のなかで商品・企業ロゴを登場させ、消費者に対し広告効果を図ることができる宣伝手法となります。
プレースメント広告のメリットは、製作費を削減できる点です。
テレビCMを1から作る場合は製作費・放送費が大きくかかりますが、プレースメント広告の場合は両者を削減できるため、コストが低くなります。
台湾におけるテレビ広告展開を安価に抑えたいのであれば、低コストで始めるならプレースメント広告が最適です。
台湾で力を入れるべきインターネット広告媒体5選
ここまで台湾の主要広告媒体における現状と特徴を確認してきました。
次に台湾で力を入れるべきインターネット広告媒体を5つご紹介します。
- 個人ブログ
- YouTube
- Google 広告
台湾で力を入れるべきインターネット広告媒体の特徴を把握すれば、効果的に広告展開を行うことが可能です。
以下で、順に詳しく見ていきましょう。
台湾で最も利用人口が多いSNSはFacebookです。
以下でFacebookの基本情報と特徴詳しく見ていきます。
基本情報
Facebookは台湾において利用率77%と、最も利用者人口の多いSNSです。(出典:We Are Social)
台湾人の8割弱がアカウントを持っている計算となり、インターネット広告媒体として念頭に置くべきSNSであると言えます。
広告媒体としての特徴
すでに述べた通りFacebookは利用者人口が多く、広告媒体として推奨できます。
Facebookで広告を出す際のメリットとしては、住所や年齢、性別など詳細なユーザーデータに合わせてたターゲットマーケティングが行える点です。
広告展開の際にターゲットとなるユーザーを絞ることができるため、効率的に広告効果を出すことが見込めます。
さらにFacebookでは広告予算を事前に設定することができるため、広告展開の予算規模に合わせたマーケティングが可能です。
台湾において利用者人口の多いFacebookは、柔軟に広告展開ができるおすすめの広告媒体であると言えます。
個人ブログ
台湾で訪日旅行の際に信用のある情報源と見なされているのが個人ブログです。
以下で個人ブログの基本情報と特徴詳しく見ていきます。
基本情報
インターネット普及率が88%と高い台湾では、個人ブログを情報源として参考にする人が多いです。
台湾における情報収集はGoogleによる検索が一般的で、検索結果として出てきたいくつかのブログから、総合的に情報を収集することが多い傾向にあります。(参考:外国旅行の動向 – JNTO 訪日旅行誘致ハンドブック2019)
このような状況から、個人ブログは広告媒体の1つとして有効な手段なのです。
広告媒体としての特徴
台湾では、個人ブログの信頼度数が高いです。
日本政府観光局の調査では、台湾人の37.7%が、訪日観光の際にブログを参考したと回答しています。(引用元:平成27年における訪日外国人の消費動向 【国籍・地域別】- 日本政府観光局)
日本政府観光局や旅行会社のホームページ以上に信頼度が高い広告媒体のため、個人ブログは影響力の大きい広告媒体です。
若年層向のプロモーションに有効な広告媒体がInstagramです。
以下で、詳しく見ていきましょう。
基本情報
Instagramは、若年層の台湾人に多く利用される傾向にあります。
2018年12月における台湾のInstagramユーザーは806万2千人で、これは総人口の33.8%に当たります。(参考:NapoleonCat.)
また利用者人口のうち、33.5%が25~34歳、33.5%が18~24歳という年齢分布となりました。(参考:NapoleonCat.)
上記の情報からも、Instagramは若年層の台湾人に人気なSNSであることがわかります。
広告媒体としての特徴
すでに述べた通り、若年層の台湾人に効果的な広告媒体がInstagramです。
また、Instagramの利点としてFacebookが保有するユーザーデータを用いた広告展開できることも挙げられます。
InstagramがFacebook傘下のサービスであるためです。
こちらもFacebook同様、広告予算を事前に設定することができるため、広告展開の予算規模に合わせたマーケティングができます。
若年層ユーザーに効果的な広告展開を行いたい場合に、Instagramがおすすめです。
YouTube
利用者数や利用時間の向上が見られるのがYouTubeです。
以下で、詳しく見ていきましょう。
基本情報
台湾では、YouTubeの利用者数や利用時間の向上が見られます。
先ほどFacebookの利用者率が高いことを挙げましたが、YouTubeも同様に利用者率が高いSNSです。(出典:We Are Social)
また、利用時間においては2014年から2015年で80%増加していることが分かりました。(参考:TAIPEI TIMES)
台湾において多くのユーザーを抱えるYouTubeは、広告媒体として有効であると考えられます。
広告媒体としての特徴
すでに述べた通り、台湾での利用者人口が多いYouTubeは、広告媒体として有効です。
またYouTube広告の特徴として、詳細なターゲットユーザー設定が可能であることが挙げられます。
年齢・性別・住所・検索傾向などを設定し、広告展開を狙うターゲット層に直接届けることができるため、小予算で広告効果を出すことも可能です。
YouTubeは細かいターゲット設定ができ、利用者数が増えている台湾においては、利用を検討したい広告媒体であると言えます。
Google 広告
Googleと提携しているWebサイトに広告掲載を行うことができます。
以下で、詳しく見ていきましょう。
基本情報
台湾において、もっとも使用されている検索エンジンはGoogleです。
以下は台湾における検索エンジンのシェア率をPCとモバイルごとに整理した表となります。
PC | モバイル | ||
bing | bing | ||
87.16% | 12.61% | 91.31% | 8.55% |
(引用元:世界40カ国、主要検索エンジンシェア【PC、モバイル】)
PC、モバイルどちらの端末においてもGoogleの利用者数が9割程度と高いことが分かりました。
このように台湾において、もっとも使用されている検索エンジンがGoogleなのです。
広告媒体としての特徴
Google広告は、幅広いユーザーに広告展開を行うことができる媒体です。
すでに述べた通り、9割程度のユーザーがGoogleを使用しています。
スマートフォン利用率が88%と高い台湾であれば、多くの人が広告を目にすることが推察できるでしょう。
また、Googleに広告を出すWEBサイトには審査が必須となります。
そのため、一定の質とアクセス数を確保したWEBサイトへ広告を掲載することが可能です。
またFacebookやInstagram同様、年齢・性別・住所・検索傾向などを設定し、広告展開を狙うターゲット層に直接届けることができるため、小予算で広告効果を出すことも可能です。
検索エンジンとしてGoogleを使用するユーザーが多い台湾では、Googleを広告媒体として利用することが効果的だと言えます。
台湾で広告展開をするときのポイントを押さえよう
ここまで台湾で力を入れるべきインターネット広告媒体について確認し、その特徴を押さえてきました。
すでに台湾での広告展開を行うこともできますが、その前に台湾で広告展開をするときのポイントを確認しておきましょう。
ポイントを押さえなければ効果的に広告展開が行えず、投資した費用を浪費させてしまう可能性があるからです。
台湾で広告展開をするときのポイントは以下の2点となります。
- 効果を最大化するには台湾現地の事情を深く理解する
- 目的やリソースに適した媒体選びをする
それぞれのポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。
効果を最大化するには台湾現地の事情を深く理解する
効果を最大化するには、台湾現地の事情を深く理解することが重要です。
台湾現地の事情を深く理解することで、ユーザーニーズを的確に掴めるようになります。
例えば、台湾の特徴としてすでに紹介したテレビチャンネルの多様化やスマートフォンユーザーの増加などは、広告展開時に考慮したいポイントです。
ただし、自社内で現地事情のリサーチから実際の広告展開までを行うとなると時間がかかります。
そのため、台湾で広告展開をする際、台湾の現地事情に詳しい業者を利用するといいです。
依頼費用は掛かりますが、その分リサーチ費用や時間を省くことができるため、素早く台湾での広告展開を行えます。
目的やリソースに適した媒体選びをする
目的やリソースに適した媒体選びをすることも重要です。
すでに述べた通り、広告媒体によって利用者層が異なるため、広告の内容によって媒体を使い分けることが求められます。
例えば若年層をターゲットとするのであればInstagramを利用するなど、広告に最適な広告媒体を選ぶようにしましょう。
台湾での広告媒体選びにお困りの際はAnyMindにご相談を。
ここまで台湾で広告展開をするときのポイントについて説明をしてきました。
広告展開をする際には、目的・リソースに適した媒体選びをすることを述べましたが、どの媒体が適しているのか分からないという方もいるはずです。
もし上記のようにお困りであれば、AnyMindにご相談するとよいです。
AnyMindはGoogle広告など、台湾で広告効果のあるWEBサイトと提携しているため、ユーザーに対して広告をお届けすることが可能です。
AnyMindの強みは、以下の3点になります。
- 現地事情に詳しいスタッフ
- 各種広告媒体の運用に長けたスタッフ
- ワンストップサービスが可能
詳しくAnyMindの強みを見ていきましょう。
現地事情に詳しいスタッフ
AnyMindには台湾の現地事情に詳しいローカルスタッフが多数在籍しています。
広告展開の目的について日本人スタッフがヒアリングした上で、現地事情に詳しいローカルスタッフと協力して広告展開を行っていくため、目的に沿った広告配信が可能です。
また、台湾に在住しているスタッフがいますので、台湾の文化・現状に合わせた効果的な広告展開を狙うことができます。
AnyMindでは、台湾の市場動向を専門スタッフが調査・報告をしているため、現地に合ったより良い広告の提案も可能です。
台湾の現地事情に詳しいAnyMindにぜひご相談してみてはいかがでしょうか。
自社プラットフォーム|AnyTag
AnyMindでは、次世代型のインフルエンサー・マーケティングプラットフォームのAnyTagを使うことができます。
最新テクノロジーによって編み出されたアルゴリズムを活用し、広告戦略に合わせたインフルエンサーを算出することが可能です。
企業ニーズに合わせたインフルエンサーをご提案し、より効果的な広告効果が狙えるAnyTagをご利用ください。
ワンストップサービスが可能
また、AnyMindでは台湾の広告プロモーションを一元管理できるプラットフォームDigital Platformを提供しています。
こちらでは、リアルタイムでのレポート作成や、複数の顧客接点をモニタリングするといったような、広告展開に欠かせないサービスを一括管理することが可能です。
タスクが複数のアプリやサイトに分散することで、アイディアがまとまらないというお悩みをDigital Platformが解決します。
台湾の広告展開にAnyMindのワンストップサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
台湾で有効な広告媒体は、インターネットとテレビであるということがわかりました。
ただし、インターネット広告は特に種類が多く、それぞれの特徴を押さえた上で使用しなければ十分な広告効果が発揮できない可能性があります。
もし台湾の広告展開をお考えであれば、お気軽に僕に相談してみてください。
では。