TikTokはご存知でしょうか。名前は聞いたことあるくらいでしょうか?
若者の間で流行っているSNSですね。
日本でも流行っていますが、アジアではどのくらい流行っていて、そしてどういうマーケティング活動が行われているのか、見ていきたいと思います。
目次
TikTokとは一体何?

TikTokは中国のメディア企業である「Bytedance」が運営するサービスです。
15~60秒のショートムービーを投稿・閲覧できるSNSプラットフォームであり、10代20代の若い世代を中心に利用者が伸びています。
特にGeneration Z世代が使用しています。
TikTokはシンプルな操作性に誰でも簡単に投稿できるという手軽さが人気の一つになっています。
動画の撮影時に「0.5倍速」「2倍速」と早さを調節できたり、アプリ内の加工機能を用いてアプリ上でコンテンツが作れるようになっています。
Generation Zとは?
ジェネレーションZ(Z世代)とは、2000年(もしくは1990年代後半)から2010年の間に生まれた世代のことです。生まれたときからインターネットが当たり前のように存在する「デジタルネイティブ」な世代です。
なので、彼らをターゲットとしたいときにはFacebookやInstagramよりもTikTokのほうが良かったりするんです。
アジアのTikTokユーザーは?

東南アジアにはTik tokユーザーはどのくらいいるのでしょうか?
国別のMAU(Monthly Active User)の比率を見ていきたいと思います。
インドネシア
人口:2億6,700万人
MAU:4,400万人
割合:16%
フィリピン
人口:1億600万人
Monthly User:1,940万人
割合:18%
シンガポール
人口:563万人
MAU:130万人
割合:23%
タイ
人口:6900万人
MAU:2,180万人
割合:31%
ベトナム
人口:9,500万人
MAU:2,770万人
割合:28%
マレーシア
人口:3,000万人
MAU:650万人
割合:21%

人口の差もありますが、インドネシアは圧倒的です。
割合的には、タイ、ベトナム辺りのダウンロード率が高くなっています。
どの国も概ね3〜5人に1人はダウンロードしている計算になります。(月に一度は使っている)
ちなみに、全人口の割合で計算していますが、これを若年層に絞って計算すると更に割合が高くなってくるはずです。
TikTokで行うデジタルマーケティングとは?

では、デジタルマーケティングの側面から見たときにTikTokはどのような使い方をすればよいのでしょうか?
ブランディング?パフォーマンス?
TikTokが持っている広告フォーマットは今の所、ブランディングメニューが多いです。
昨今パフォーマンス型のものも取り入れてきていますが、それでもブランディング用として使うことをオススメします。
では、どのような広告の出し方があるのでしょうか。
通常の広告配信としての使用
ターゲットユーザーがいるところに広告を配信する。
これはマーケティングの鉄則ですが、もしターゲット層が若者層であればTikTokにみなさんのバナーや動画を配信することがまず1つの方法になるでしょう。
Xiaomi Malaysia
中国の携帯企業のXiaomiの広告です。
Xiaomiはこの広告以外にも広告を配信していますが、まずはスタンダードの動画広告をお届けします。
Vivo(フィリピン)
こちらも携帯会社の広告です。
インフルエンサーにVivoの携帯を予めもたせ、それを動画にして広告としてTikTokに配信しています。
音楽もPopに仕上がっており、TikTok用に作成したんだなということが伝わってきます。
キャンペーンとしての広告
ブランディングとしてキャンペーンを行うなら、TikTokは強いです。
ハッシュタグチャレンジなど拡散力の強いものもありますが、これは実例を見たほうが早いと思うので、次の章で説明します。
TikTokを使ったキャンペーンの成功事例
ここからは企業の広告キャンペーンをTikTokで行った事例を紹介していきます。
今回は使い方をメインに説明したいので、日本の事例を取り入れていきます。
ワイモバイル
ソフトバンク株式会社のワイモバイルで行ったキャンペーンの「『#と思いきやダンス』CM出演チャレンジ」は、有名な事例の一つでしょう。
音楽に合わせてダンスしている動画を投稿することで、実際にワイモバイルのCMに出演できるというTikTokキャンペーンの中でも非常に大きな特典が話題になった本キャンペーンは、多くの中高生から注目を集めただけではなく他の世代にもTikTok自体の知名度を高めることにも貢献したと言われているほど話題になりました。
J:COM
J:COMはTikTok内でJ:COMの人気キャラ「ざっくぅ」と一緒に踊るダンス動画を募集するキャンペーンを開催しました。
ハッシュタグ「#もののけついてんね」がつけられた動画の中から、良い投稿を渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンで300回以上を5日間にわたって放映することを確約するというキャンペーンです。
キャンペーン内容はもちろん、結果として、このキャンペーンに参加するためのハッシュタグである「#もののけついてんね」の表示回数が1,000万回を超えるなど、注目を集めていることが数字からも一目瞭然のキャンペーンとなりました。
若者をターゲットとしたキャンペーンの場合は物質的な景品を用意することは必須ではありません。むしろ景品を用意するよりも「可愛いダンスを踊って注目されたい」や「人気のあるCMに出て芸能人と一緒の画面に映りたい」あるいは「よくみるビジョンに自分の姿を映したい」など、中高生の需要をしっかり掴むことができれば、このようにTikTok内での話題性を高めることも可能になるでしょう。
ZALORA
お次の事例はZALORAという東南アジアのファッションECから。
ZALORAはTikTokを活用してハッシュタグチャレンジをシンガポールで行いました。
ミュージックに合わせてZという文字を自分で作りながら、自分の服を次々に変えていくというものです。
ファッションに興味を持っている若者のエンゲージメントとしっかりと獲得することができました。
コンセプトとしては比較的わかりやすく、そこまでクリエイティブを要するものではなかったので、比較的多くのユーザーが参加できるものとなっていました。
かつ、このあとZALORAはユーザーが投稿したコンテンツをバナー広告として活用します。

今回は日本の事例も入っていましたが、次回はアジアのみの事例を集めて紹介していきます。
最後に

いかがだったでしょうか。
TikTokは広告サイズもクリエイティブも従来のInstagramやFacebookとは全く別のものになります。
もちろん、リサイズして使用することもできますが、TikTokには独自の世界観があるため、それに沿うようにクリエイティブを作成することをおすすめします。
次回はTikTokのアジアの事例についてもっと紹介していきます。
では。