【2021年度】マレーシアのマーケティング事情【マレーシア市場を開拓するには?】

マレーシアのマーケティング事情をお調べでしょうか。


マレーシアは、人口増加や所得増加による購買力の上昇などの要因から、進出するには東南アジアの中でも有力な国の1つです。
ただし、現地に適さないマーケティングをすれば、現地の人々に受け入れられず、進出は困難になります。
マレーシアでマーケティングを行う際には、多民族国家であることやマレーシア人の商習慣など、配慮すべきことが多分にあるのです。


そこで本記事では、マレーシアでマーケティングをして進出するメリットから注意点、成功事例まで詳しく紹介します。

本記事を読めば、マレーシア市場開拓のために必要なマーケティングの知識を得ることが可能です。

まず押さえよう!数字で見るマレーシアのいま

まず押さえよう!数字で見るマレーシアのいま

まずは、マレーシアの現状を押さえましょう。
ここで解説するのは、以下の内容です。

  • ・人口増加と所得増加に伴う購買力の上昇
  • ・日本以上に活発なインターネット利用
  • ・広告費の内訳【デジタル広告の伸びとテレビの存在感】
  • ・高いFacebook利用率【およそ98%】

マレーシアの現状を把握することで、現地で受け入れられやすいマーケティング手法がわかります。
以下で、詳しく見ていきましょう。

人口増加と所得増加に伴う購買力の上昇

マレーシアでは、人口増加と所得増加に伴う購買力の上昇が見込まれています。

マレーシアの人口は2014年に3,000万人を突破し、今後も増加し続ける見込みです。
2030年には3,681万人、2050年には4,173万人になると予測されています。(出典:経済産業省

さらに、一人当たり名目GDPは2011年に10,000USドルを突破し、2020年には13,000USドル程度になる見込みです。(出典:経済産業省
「人口増加」と「一人当たりの所得増加」が相まって、購買力が上昇していくと予測されるため、マレーシアは進出するのに魅力的な市場であると言えます。

日本以上に活発なインターネット利用

日本以上に活発なインターネット利用

マレーシアでは、日本以上にインターネットを活発に利用しています。

日本では、1日におけるインターネットの使用時間は3時間45分ですが、マレーシアでは倍以上の8時間5分です。(日本:We Are Social、マレーシア:We Are Social

日本のインターネット使用時間

マレーシアのインターネット使用時間

マレーシア人は日本人よりもかなり長い時間インターネットを使用しているため、インターネットを活用したマーケティングは効果が高いと考えられます。

広告費の内訳【デジタル広告の伸びとテレビの存在感】

広告費の内訳【デジタル広告の伸びとテレビの存在感】

マレーシアにおける広告費の内訳は、デジタル広告が伸びており、テレビ広告が存在感を示しています。

メディア広告費全体に占めるデジタル広告費の割合は、2014年は14.3%でしたが、2020年には25.2%まで増加する見込みです。(出典:エキサイト株式会社

従来型のメディア広告費の内訳は、2018年はテレビ広告(地上波)が48%、新聞が38%、ラジオが8%、映画館が3%、店内広告が2%、雑誌が1%で、テレビ広告が大きな存在感を示しています。(出典:NNA ASIA

マレーシアでは、テレビ広告がまだまだメジャーな広告媒体ですが、今後デジタル広告市場は更に拡大する見込みです。

高いFacebook利用率【およそ98%】

高いFacebook利用率【およそ98%】

マレーシアにおけるFacebookの利用率は非常に高く、およそ98%に及びます。

マレーシアにおけるFacebookの利用者数は2,400万人で、利用率はFacebookの対象年齢である13歳以上のマレーシア人のうち98%です。(出典:We Are Social

マレーシアのFacebook利用率

Facebookを利用可能なマレーシア人のほとんどが利用しているため、Facebookを活用したマーケティングは高い効果が期待できます。

マレーシアでマーケティングをして進出するメリット

マレーシアでマーケティングをして進出するメリット

マレーシアの現状を確認してきました。
ここでは、マレーシアでマーケティングをして進出するメリットを3点ご紹介します。

  1. 政治的・経済的な安定性がある
  2. シンガポールに後押しされる成長性
  3. イスラム進出のハブとしての機能がある

メリットを把握すれば、確度を持ってマレーシアのマーケティングを進めることが可能です。
以下で、詳しく見ていきましょう。

メリット①:政治的・経済的な安定性がある

政治的・経済的な安定性がある

マレーシアでマーケティングをして進出するメリットの1つ目は、政治的・経済的な安定性があることです。

マレーシアは多民族国家ですが、深刻な民族対立や宗教対立はなく、東南アジア諸国の中でも政治が安定しています。
GDP成長率も毎年4~6%の高水準で、安定した推移です。(出典:世界経済のネタ帳

中間所得層(世帯所得10,000~34,999USドル)の割合も、2000年の37.3%から、2016年には58.3%まで上昇し、今後も拡大が見込まれます。(出典:経済産業省
政治的・経済的な安定性があるマレーシアは、進出先として魅力的です。

メリット②:シンガポールに後押しされる成長性

シンガポールに後押しされる成長性

マレーシアでマーケティングをして進出するメリットの2つ目は、シンガポールに後押しされる成長性があることです。

首都クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道が開業される予定で、シンガポールとの距離が縮まり、クアラルンプールはASEANの中心的なエリアになり得ます。(出典:株式会社 富士通マーケティング

また近年、シンガポール対岸に位置するマレーシアのジョホール州・イスカンダル地区の大開発が進んでおり、シンガポールに拠点を持つ企業が一部の機能を移転したり、製造業が拠点をイスカンダルへ移転したりしているのです。(出典:JETRO)

マレーシアにはシンガポールに後押しされる成長性があり、進出するメリットがあります。

メリット③:イスラム進出のハブとしての機能がある

イスラム進出のハブとしての機能がある

マレーシアでマーケティングをして進出するメリットの3つ目は、イスラム進出のハブとしての機能があることです。

マレーシアでは61%がイスラム教徒であり(出典:外務省)、イスラム教徒が食品や化粧品などの加工品を安心して購入できるよう、豚肉やアルコールを使わないなどイスラム法に則って製造されていることを証明する「ハラル認証」というシステムが整えられています。

マレーシア政府下のハラル認証機関マレーシア・イスラム開発局(Jabatan Kemajuan Islam Malaysia:JAKIM)のハラル認証は条件が厳しく、他国においても信頼性が高いため、マレーシアをハブとして他のイスラム諸国に製品やサービスを展開していくことが可能です。

マレーシアでハラル認証を取得し、インドネシアや中東・アフリカ市場へ展開していく日系企業の動きが近年活発化しており、例えば「日本ハム株式会社」は、マレーシアにハラル食品の工場を建設し、輸出拠点としても活用しています。(出典:日本経済新聞

マレーシアにはイスラム諸国進出のハブとしての機能があり、進出先として魅力的です。

マレーシアで有効なマーケティング手法とは?

マレーシアで有効なマーケティング手法とは?

ここまで、マレーシアの現状とマレーシア進出のメリットを確認してきました。
ここでは、マレーシアで有効なマーケティング手法をご紹介します。

  • 【Web広告】消費者とのコミュニケーションがポイント
  • 【ターゲティング】社会階級が明確に分かれているのでメディアの使い分けが重要

マレーシアで有効なマーケティング手法を知れば、マレーシア進出の成功に活かすことが可能です。
以下で、詳しく見ていきましょう。

【Web広告】消費者とのコミュニケーションがポイント

【Web広告】消費者とのコミュニケーションがポイント

マレーシアでは、Web広告が有効なマーケティング手法であり、消費者とのコミュニケーションがポイントです。

従来型の一方的な広告メッセージではスルーされやすく、消費者の心を動かすことが難しいため、ソーシャルメディアを活用したデジタルマーケティングで消費者とのコミュニケーションを生み出すことが必要になります。

特にFacebookは、対象年齢13歳以上のマレーシア人の98%である2,400万人にリーチでき、ターゲティングの精度も高く、有効な媒体です。(出典:We Are Social

日本最大規模の女性向け動画メディア「C CHANNEL」は、メイクや料理といった女性が抱える悩みを解決する1分間の動画をFacebook上で配信し、消費者とのコミュニケーションを生み出しています。

C CHANNELのFacebookページには、「いいね!」だけでなく、「わたしも悩んでいた」「面白そう」といった書き込みが寄せられており、マレーシアのフォロワーは60万人です。(出典:マレーシア ITパートナーズ

マレーシアでは、ソーシャルメディアを活用したWeb広告によって消費者とのコミュニケーションを生み出し、効果的なマーケティングができます。

【ターゲティング】社会階級が明確に分かれているのでメディアの使い分けが重要

マレーシアは社会階級が明確に分かれているので、メディアの使い分けによるターゲティングが重要です。

まず、マレーシアは多民族国家であり、以下のように人種によって情報ソースが異なります。

  • マレー系=マレー語圏のサイト
  • 中国系=中国語圏のサイト・英語圏のサイト
  • インド系=英語圏のサイト

英語・中国語のサイトに関しては、常に世界中の情報にアクセスできるため、マレーシア固有のWebサイトやWebサービスは日本のようには発達していません。

このような状況下でターゲットへのリーチを獲得するには、以下のように社会階級ごとにメディアを使い分けてターゲティングする必要があります。

  • 購買力が高いターゲットには「ショッピングモール広告」を出稿する
  • 「テレビCM」は購買力の高くない層をメインターゲットとする
  • 交通広告のうち「鉄道広告」は購買力の高くない層をターゲットとする

マレーシアでは、社会階級ごとにメディアを使い分けたターゲティングが重要です。(出典:ECマーケティング株式会社

マレーシアにおけるマーケティング事例

マレーシアにおけるマーケティング事例

マレーシアで有効なマーケティング手法を確認してきました。
ここでは、マレーシアにおけるマーケティング事例を2つご紹介します。

  • オタフクソース株式会社
  • JMK Consulting

実際の事例からどのようなマーケティング戦略で成功したのかがわかり、自社のマレーシア進出成功に活かすことが可能です。
以下で、順に詳しく見ていきましょう。

オタフクソース株式会社

オタフクソース株式会社

オタフクソース株式会社」は、おなじみの「お好みソース」を始め、酢やたれ、だしといった調味料の開発・製造・販売をしている会社です。

オタフクソース株式会社は、マレーシア以外にもアメリカ・中国・台湾・韓国といった国々へ進出を成功させています。

海外進出においては「いかにお好み焼という食文化を広げていくか」をテーマに掲げ、実演販売などを通じて美味しい作り方や食べ方を啓蒙し、お好み焼の食べ方を知らない現地の人々に「お好み焼」を広めることでマーケティングを成功させました。

また、マレーシアでJAKIMのハラル認証を取得し、イスラム教徒も安心して口にできる調味料として現地の人々に受け入れられています。(出典:Digima~出島~

オタフクソース株式会社は、現地の人々とのコミュニケーションを大切にし、ハラル認証を取得して現地の人々に受け入れられることでマレーシア進出を成功させたのです。

JMK Consulting

JMK Consulting

JMK Consulting」は、東南アジア専門のマーケティング事業を行う会社で、日本人とマレーシア人のハーフというバックグラウンドを持つ今西佳子さんが代表を務めています。

JMK Consultingは、日系企業向けの東南アジア専門インフルエンサーマーケティング事業「BRIDGE STORYZ」を2018年にスタートさせました。

マレーシアのインターネット利用は日本以上に活発で、ソーシャルメディアやインフルエンサーを活用したマーケティングが効果的なのです。

また、日本人とマレーシア人のハーフという生い立ちを活かし、双方の文化や風習を背景とする価値観の違いを調和へと導くことで、コンサルティングを成功させています。(出典:Digima~出島~

JMK Consultingは、マレーシアで有効なインフルエンサープロモーションを活用し、日本とマレーシア双方の文化や風習を尊重することでマーケティングを成功させているのです。

気をつけて!マレーシアでマーケティングする際の注意点

気をつけて!マレーシアでマーケティングする際の注意点

マレーシアにおけるマーケティング事例を見てきました。
ここでは、実際にマレーシアでマーケティングする際に気をつけなければならない注意点をご紹介します。

  • 英語と中国語で対応できるようにしなければならない
  • 現地事情を把握しなければならない

注意点を把握していなければ、自社商品が現地の人々に受け入れられにくくなり、進出を成功させることは困難です。
注意点に気をつければ、マレーシア現地に合ったマーケティングが可能になります。
以下で、詳しく見ていきましょう。

英語と中国語で対応できるようにしなければならない

英語と中国で対応できるようにしなければならない

マレーシアでマーケティングする際には、英語と中国語で対応できるようにしなければなりません。

マレーシアは多民族国家で、マレー系が約69%,中国系が約23%,インド系が約7%です。(出典:外務省

公用語はマレー語と英語ですが、マレー系の人はマレー語と英語、中国系の人はマレー語と中国語と英語、インド系の人はマレー語とタミル語と英語を話す多言語社会となっています。

ビジネスのシーンでは一般的に英語が使用され、英語への対応は必須です。
中国系も23%を占めるため、経済的な影響力は大きく、中国語での対応ができるようにする必要があります。

中国語は、地方によって広東語・福建語・海南語などが使われますが、北京語が標準語です。
マレーシアでマーケティングする際には、英語と中国語での対応が必要になります。

現地事情を把握しなければならない

現地事情を把握しなければならない

マレーシアでマーケティングする際には、現地事情を把握しなければなりません。

マレーシアでは文化や商習慣など日本と異なることが多く、現地の人々に受け入れられるには、現地に合ったマーケティングを行う必要があるのです。

マレーシアではインターネット利用が日本より活発であり、特に利用率が98%に及ぶFacebookはマーケティングに活用するべき媒体と言えます。(出典:We Are Social

61%がイスラム教徒であるマレーシアでは(出典:外務省)、ハラル認証を取得して現地のイスラム教徒の人々が安心して自社商品を利用できるようにすることも必要です。

現地事情を把握し、現地に合ったマーケティング手法でマレーシア進出を成功させましょう。

最後に

いかがだったでしょうか。

実際にマレーシアでマーケティングするとなると、多民族国家であることや商習慣など日本と異なることが多く、不安を抱かれるかもしれません。

もちろん自分達でできることもありますが、現地のプロと一緒にマーケティング施策を進めていくことをおすすめします。

では。

マレーシアのデジタルマーケティングについてはこちらから。

【マレーシア編】アジアのデジタルマーケティングについて

マレーシアのインフルエンサーについはこちらから。

【マレーシア】まずはこの10人・インフルエンサー紹介(2021年版)

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