【アジア×デジタルマーケティング】について解説します。

アジアのデジタルマーケティングについて解説していきます。

デジタルマーケティングとはなんぞやという方がいらっしゃるようであれば、前のグログをご覧になってください。
基本的には日本とやることは同じなものの、働いているとここが違うな、とかここは気をつけたほうがいいなどポイントが出てきます。

ブランディング?パフォーマンス?KPIは何?

日本のインターネット広告代理店に務めていると、その与件のほとんどが「CPAをあわせてくれ」「ROASを最適化してくれ」だと思います。

昨今はTVCMの予算がインターネットに流れている事により、ブランディングの与件が増えているとは思いますが、それでもおよそCPAキャンペーンが多いかと思います
ブランディングはTVの役割だと。

ただ、アジアのデジタルマーケティングは違います
インターネット広告・デジタルマーケティングがブランディングキャンペーンを行います。
よって、広告主からの依頼もCPA目標というのは少なく、ブランディングキャンペーンであることが多いです。

これには僕も初めは驚きました。

筆者は東京自体はひたすらにパフォーマンスキャンペーンをやっていたので。しかしアジアに来てからというもの、ブランディングキャンペーンを基本的には行っています。

では、CPAキャンペーンは無いのかというと、そういうわけではなくECなどの会社はもちろん行っています。しかし、広告代理店に頼むのではなく自社内で専用部隊を設けて(インハウス)運用をしている会社が多いです。ここは日本と違いますかね。

ただ、台湾だけはパフォーマンス系の案件が多く存在します

アジア各国でどの媒体(プラットフォーム)を使用しているの?

いざアジアでデジタルマーケティングを実施しようとも思った時、考えなければいけないのはどの媒体(プラットフォーム)で広告配信をするのかということです。

この媒体(プラットフォーム)については、日本と大きく違います。
また、アジア各国でも国によって違います。

表を作成したので、これを見ると良いと思います。

GoogleYoutubeFacebookYahooInstagramLinkedInLINETik tokTwitter
日本
台湾××
香港×××
タイ×××
ベトナム××××
インドネシア××××
マレーシア×××
シンガポール×××
ミャンマー×××××××
インド×××
国別プラットフォームの広告使用頻度

スマホだと少し見づらく申し訳ないのですが、日本はプラットフォームが多すぎます。一方、アジアはわずかな広告媒体のみでOKです。

日本だと、上記の他に国内のプラットフォームや海外のDSPなど数え切れないくらいプラットフォームが出回っており使用されています。これではインターネット広告代理店の営業マンはひたすら勉強が必要ですし、広告主の担当者もキャッチアップが大変です。

一方で、アジアの国は使用するプラットフォームが少ないです。
基本的にはGoogle・Facebook・Instagram・Youtubeのみを提案しています。
日本の広告代理店出身としては、この点は非常に楽です。その他の特徴としては以下があります。

Tik tok:国によって広告メニューが存在している国もある
LINE:タイなら使用可能(広告メニューも存在している)
Twitter:アジアではほぼ使われていません
LinkedIn:シンガポールではBtoB用の媒体として使用されることがあります。

中国では上記プラットフォームは全て使用不可(別世界が存在します)

この他にもインフルエンサーマーケティングがアジアでは主流ですが、こちらは別のブログで書くことにします。

【実践編】インフルエンサーマーケティングについて 【まずはこの10人】シンガポールのインフルエンサー紹介

インターネット広告の配信単価って?

配信単価(CPM)ですが、国によって違います。(ちなみに、日本はアジアでも非常に高いとされており、オーストラリアとか香港とかと同じだったりします。)
もちろん、広告費はターゲットユーザーがどれくらいいるかでも決まるので、配信単価×人口で決まります。

こちらも表を作成してみました。

上記はシンガポールを基準値としたときの、他の国で配信単価(CPM)の差と人口の差を見て、指標を出したものです
指標が高ければ高いほど、広告予算が高いとされています。

その点でいうと、日本は重要マーケットと言えます。

日本はGDPも高く、人口も多いため、グローバル広告主としては取りに行きたいところ。そのために多くの広告費を使用します。一方で他のアジアの国は日本と比較するとそこまで多くはないですね。

電○や博○堂がそこまで本気で取りにいっていないものも納得できます。

最近のアジアのホットな国だと、タイ・インドネシア・ベトナム辺りがどんどん成長して広告予算も投下されていっている印象があります。

僕はシンガポールにいますが、表の通り配信単価は高いものの人口が少ないため、広告配信料も他の国と比較すると少ないです。

その代わり、リージョナルの予算があるため、それを担当することで大きな予算をしてキャンペーンを実施することができます。リージョナル予算の説明はまた今度。

アジアのデジタルマーケティングで大切なこと

アジアのデジタルマーケティングのKPIの違い、プラットフォーム、予算と見ていきましたが、ここからは実際にデジタルマーケティングを実施する上で、気をつけたほうがいいことについて解説していきます。

ローカライズ

アジアと言ってもいろんな国があります。

そしていろんな国がいろんな個性を持っています。いろんな言語を使用します。

つまり、デジタルマーケティングで使用するクリエイティブはその国に合ったものにする必要があります。

考えてみてください。

日本にいて英語の動画広告が流れてきたら、最後まで見ますか?

インドネシア、タイ、ベトナム、など現地語が強い国は各国の母国語に翻訳して広告を配信する必要があります。

もちろん言語だけではありません。

宗教やライフスタイルも異なるためそれに応じた広告を作成する必要があります。

現地のパートナーを最低一人見つけて

デジタルマーケティング・インターネット広告であれば日本にいながらでも実施することはできますし、GoogleやFBの広告アカウントを見たら広告配信に必要な情報は見ることができます。

しかしながら、その土地のことを全く知らないで配信した場合、本当にその配信は適していると断言できるでしょうか。またどうやって改善するのでしょう。

例えば、ベトナムやフィリピンなどは首都や都市とそれ以外の街では消費者の収入がかなり異なります。

もし、あなたの会社が現地の方々に商品を購入してほしいのであればエリアを街に集中した設定にする必要があります。

それ以外にも旧正月、ハリラヤなど各国でのお祭りや正月はことなります。

そういう時期は通常の広告配信とは異なるアプローチが必要になります。

このように、現地のことを少しでも知っている人がいたほうがデジタルマーケティングもより正確になります。

何かあればご相談を

もしアジアのデジタルマーケティングでお困りでしたらぜひご相談ください。

日本で3年間、アジアで4年間デジタルマーケティングに従事してきた経験から、アジアのマーケット事情、どのプラットフォームを使用すべきか、誰をターゲットとするか、現地ローカル言語の翻訳など幅広くお答えできます。

ご相談は無料で受け付けていますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。

さいごに

いかがだったでしょうか。

アジアのデジタルマーケティングということで解説していきましたが、根本は日本のインターネット広告と同じです。

ユーザーのカスタマージャーニーを作成して、それに応じて配信をしていきますが、ローカライズなど日本と異なる部分もあります。

現地のマーケット情報を知った上で配信をできたほうが必ず結果は良くなるので、広告配信プラットフォームだけの数値に頼らず、現地情報はしっかり入手しましょう。

では。

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