インドネシアで今Facebook広告を打つべき理由と注意点

インドネシアで、Facebook広告を打とうとお考えでしょうか?

インドネシアに合った対策をせず、日本と同じ感覚で広告を打っても、大きな効果は期待できません。

この記事ではインドネシアのFacebook広告に特化して、打つべき理由と注意点をわかりやすくまとめています。

当記事を読めば、「なんとなくFacebook広告が良さそう」という漠然としたイメージだけでなく、Facebook広告を打つべき根拠がわかり、具体的な次の一手がイメージできるようになります。

ぜひ参考にして、成果に繋がるFacebook広告を目指しましょう。

インドネシアのインターネット事情

インドネシアのインターネット事情

Facebookが使える前提として、インターネットが普及している必要があります。

まず、インドネシアのインターネット事情を見ていきましょう。

インドネシアのインターネット普及率

インドネシアのインターネット普及率

インドネシアのインターネット普及率は、今後更に伸びる要素を備えています。

Wearesocialのレポートによると、2019年1月時点のインドネシアのインターネット利用者は人口の56%でした。

対して、世界平均は57%なので、現時点で世界平均水準です。

ですが、インドネシアのインターネット普及率は、世界平均にとどまることなく、今後更に伸びていくと考えられます

その鍵を握るのは、政府の取り組みです。

SankeiBizによると、インドネシア・インターネット・サービス・プロバイダー協会(APJII)は、すでに都市部のインターネット普及は飽和しているため、更なるインターネット利用者の増加には、地方のインフラ整備が必要と指摘しています。

インドネシア政府は、通信環境の地域差を是正するべく、約208億円を投じて「パラパ・リング計画」と呼ばれる政策を実施し、海底ケーブルの敷設や通信衛星の打ち上げなどに取り組みました。

政府の取り組みにより、全国的に高速通信網が整備されれば、地方のインターネット普及も進みます。

このような背景で、インドネシアのインターネット普及率は世界平均レベルですが、今後伸びていくと予想されるのです。

インドネシアのデジタル広告事情

インドネシアのデジタル広告事情

インドネシアのデジタル広告市場は、小規模ですが毎年伸びており、今後はテレビなどの広告媒体が減少して、デジタル広告が増加していくと予想されています。

eMarketerによると、2016年のインドネシアのデジタル広告費は全体の14.8%で、金額は420億円ほどでした。

対して日本は、電通によると2016年のデジタル広告費は全体の20.8%で、金額は1兆3100億円ですので金額ベースで3%ほどの規模です。

AdAsiaの調査によると、金額は小さいものの継続的に成長し、2020年には21.5%に伸びて、従来からの媒体であるテレビや印刷物の割合を減らしていくと予想されてしています。

インドネシアにおけるデジタル広告市場は小規模ですが、今後成長が見込まれているのです。

インドネシアはスマホ大国?

インドネシアはスマホ大国?

インドネシアでは、インターネットを利用する際の端末として、スマートフォンを利用する人が多いと言えます。

SankeiBizによると、13歳以上のインターネット利用者へのアンケートは、利用端末は44.2%が携帯端末のみ、39.3%が携帯端末とパソコンの併用、4.5%がパソコンのみという結果です

インターネット利用者の83.5%が、スマートフォンでインターネットを利用しています。

インドネシアでは、スマホアプリ一つで予約から決済までできる配車サービスのGrabや、GO-JEKの利用が拡大しており、スマホありきのサービスが人気です。

このようなサービスも、スマートフォン利用の増加に寄与しています。

なぜ今インドネシアでFacebook広告を打つべきなのか?

なぜ今インドネシアでFacebook広告を打つべきなのか?

これまで、インドネシアにおけるデジタル面の基本情報を解説してきました。

しかし、本当にFacebook広告を打つべきなのか分からない人もいると思います。

なぜ今Facebook広告を打つべきと言えるのか、その理由を見ていきましょう。

Facebook利用者が多い

Facebook利用者が多い

インドネシアでは、Facebook利用者が多いです。

Wearesocialのレポートによると、インドネシアにおいてFacebookは、全インターネット利用者の81%が利用しています。

利用率の高さの背景にFacebookの多様性があります。

インドネシアにおいてFacebookは、友人とのやりとりだけでなく、商品の販売や不動産の紹介といったビジネス目的でも利用されているのです。

インドネシアでは、オンラインショッピングが浸透していません。代わりにFacebookを利用しています。

デロイトの消費者調査によると、インドネシア人がオンラインショッピングをしない理由として、使い方がわからず安全でないという理由などが挙げられました。

その点Facebookでは気に入った商品があれば出品者に連絡し、個人間のやり取りを経て商品を購入するため、インドネシア人のニーズに合致しているのです。

今後はインターネットリテラシーが向上して、オンラインサービスは浸透していくと予想されます。

このようにFacebookの利用用途には多様性があり、インドネシアでは数多くのFacebookの利用者がいるのです。

AudienceNetworkが有効

AudienceNetworkが有効

インドネシアでFacebook広告を打つ場合、AudienceNetworkを活用することがオススメです。

AudienceNetworkとは、Facebook広告を外部のモバイルサイトや、アプリでも表示できる機能です。

Facebook広告の特徴である正確なターゲティングやコンバージョンの計測などをそのままに、Facebook以外の広い範囲にリーチができます。

スマートフォン利用者が多いインドネシアでは、モバイルサイトやアプリにも広告を展開すると大きな効果が期待できるのです。

インドネシアでFacebook広告を打つ際には、AudienceNetworkを活用しましょう。

インドネシアのFacebook広告成功事例

インドネシアのFacebook広告成功事例

インドネシアにおいて、Facebook広告で効果が出た成功事例を紹介します。

ヤマハインドネシアは、Facebookにおける企業ページの運用を工夫し、インドネシアのFacebook企業ページで、第5位の「いいね!」数を集めました。

Twitter好きである、インドネシア人の特徴に目を付けたヤマハインドネシアは、企業ページで個人ユーザーと相互のやり取りを行いました。

例えば、企業ページにおける、新商品のヘルメットを紹介する投稿に「かっこいいね」とつぶやいた個人に対し、「バイクの新モデルにぴったりですよ」と返信。

何気ないやり取りですが、このような対話が企業のファンを醸成、ひいては消費者の声を収集することに繋がったのです。

その結果、インドネシアの企業ページで第5位となる「いいね!」を獲得し、430万人ものユーザーと繋がりを持つことができました。

インドネシアでFacebook広告を打つ時の注意点

インドネシアでFacebook広告を打つ時の注意点

ここまでインドネシアのインターネット事情や成功事例を紹介してきました。

Facebookは世界的なプラットフォームですが、インドネシアならではの注意点がありまするのです。

1つずつ見ていきましょう。

インターネット普及率の地域差が大きい

インターネット普及率の地域差が大きい

インドネシアでは、インターネット普及率の地域差が大きいです。

SankeiBizによると2017年の地域ごとのインターネット普及率は、ジャワが58.1%、スマトラが19.1%、カリマンタンが8.0%、スラウェシが6.7%、バリおよびヌサ・トゥンガラが5.6%、マルクおよびパプアが2.5%という数字でした。

首都ジャカルタが位置するジャワが突出しており、それ以外は低い水準となっています。

外務省によるとインドネシアは14,000以上の島から構成されており、地域によって嗜好も異なるのです。

なので、ジャワ以外の地方で好まれる商品や、サービスの展開をする場合は、ターゲット層のインターネット普及率を考慮して媒体を選択しましょう。

インドネシアでは、インターネットの普及率の地域差が大きいことを押さえた上で、広告を打つ必要があります。

女性ユーザーが少ない

女性ユーザーが比較的少ない

インドネシアでは、Facebookの女性ユーザーが少ないという特徴があります。

We are socialによると、インドネシアにおけるFacebookユーザーの男女比は、男性が58%、女性42%と差が出ているのです。

年齢別に見た場合は、10代のみ男女差がなく、20代以降は女性のFacebookユーザーが少ないという状態。

Facebook広告を検討するにあたり、インドネシアでは、男性のFacebook利用が活発で、女性のユーザーは少ないことを念頭に入れましょう。

広告をモバイル利用に合わせるべき

モバイル利用に合わせるべき

インドネシアでFacebook広告を打つ際は、広告をモバイル利用に合わせるべきと言えます。

前述の通り、インドネシアはスマホ大国です。

Facebook広告はスマートフォンで表示される前提で、メッセージが伝わりやすく構成する必要があります。

例えば動画ベースの広告では、以下のような工夫が必要です。

  • 音声なしで見てもわかるようにする
  • 伝えたいメッセージを動画の最初に持ってくる
  • 見やすい縦横比率で表示する

テレビで流しているものを流用するのは避けるべきです。

インドネシアのFacebook広告はスマートフォンで表示されることが多いため、広告をモバイル利用に合わせましょう。

最後に

まとめ

インドネシアはFacebook利用者が多いので、Facebook広告が有効です。

また、インドネシアにおいて、企業ページの運用で結果を出している日本企業もあります。

ですがFacebook広告は、インドネシアのFacebookユーザーの特色を把握した上で打つことが肝心です。

利用者は、地域や年齢、性別に違いがあることを理解しましょう。

もし、インドネシアのマーケティングについてご不明点などあれば気軽にご相談くださいませ。

では。

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