東南アジアのインターネット事情【2021年版】SNS・EC関連・抑えるべきチャネルなど

東南アジアのインターネット事情についてお探しでしょうか。

Covid-19を経て、非常に多くの生活習慣や行動様式が変わりました。

その中でも東南アジアのデジタル世界はどのように変化しているのでしょうか。

そこで今回はWearesocialから定期的に出ている情報を元に、わかりやすいグラフを作成してみました。

この記事ではSNS、EC事情、マーケティング・チャネルについて詳しく紹介していきます。

マーケティングに必要な東南アジアの知識を身に着けていきましょう!

東南アジアで流行っているSNSは?

まずはじめに、東南アジア流行っているSNSについて見ていきましょう。

下のグラフは各国の人口・インターネットユーザー・そしてSNSの成長率を表しています。

2020年1月と2021年1月の差なのですが、黄色を赤色が目立っているかと思います。

こちらはそれぞれSNSのアクティブユーザーとインターネットユーザーになります。

対して青色は人口になります。

この1年間の中で、インターネットに接続するユーザーが多くなり、インターネットの中でもSNSへアクセスするユーザーが急激に増えたということです。

このような数字の背景にはCovid-19によって最新の情報が必要となったり、シンガポールではSafeEntryなどインターネットにアクセスできる環境であることがある種必要になったからだと推測されます。

また、在宅時間が長く暇を持て余しているため、普段はあまりSNSを使用しない人であってもSNSにアクセスしていると推測されます。

ここでいうSNSとはFacebookやWhatsapp, Youtube、Line,Instagramなどが含まれます。

フィリピンやそもそもSNSの使用時間が他の国と比較すると長いため、特にSNSの使用時間が長いといえそうです。

一方、インドネシアがインターネットアクセスユーザーが増えたのは、Covid-19の影響によって最新の情報を取得するため、会えない家族と連絡を取るためなどライフライン的な理由から増加したと推測されます。

ベトナムについては、そもそもインターネットは比較的普及しており、在宅時間が長くなったことでSNSの使用率が上がったと推測されます。

このように一つのグラフだけでも、国によって考察が変わってきます。

デバイス比率について

デバイスについて見ていきましょう。

この1年間で東南アジアのデバイスの使用率に変化はあったのでしょうか。

上記のグラフは2020年1月と2021年1月で比較したインターネットにアクセスするデバイスの増減率です。

赤いのはLaptop・PCです。減っているのがわかるかと思います。

Covid-19によって職を失った・オフィスでPCを使っていたのに在宅のためPCを使わなくなったなどいくつか理由が考えられますが、PCの使用率が減っているのがわかるかと思います。

一方で、スマホの使用率は依然として上がっています。

これはどこかの国がというよりも、ほぼすべての国で上がっているのかわかるかと思います。

そしてスマホ以上に成長率が高いのがタブレットです。

このタブレットですが、実はテレビからインターネットに接続したときもタブレットにカウントされます。

なのでネットフリックスなどを使ってテレビで見ると、タブレット数は増えます。

旅行や、外に出歩けなくなったが理由で在宅時間が長くなり、ネットフリックスなどで時間を使うという方が増えたことがタブレットの成長率が上がった理由だと考えられます。

ただこれは成長率であり、実際の数ではありません。

実際の数ではスマートフォンが1位、2位がPCで3位がタブレットでしょう。

東南アジアのSNS使用率

次に東南アジアにてどんなSNSが使用されているか見ていきましょう。

使用されているSNSは東南アジア各国によって異なりますが、今回は主に使用されているFacebook・Instagram・LinkedIn・Youtubeに焦点を当てて見ていきたいと思います。

上記はWearesocialのデータなのですが、どの国でもFacebookが最も高い事がわかるかと思います。また、Youtubeもそれと同じくらい高いです。

一方、LinkedInについてはシンガポールこそ50%以上の方にリーチできる一方で、フィリピン・インドネシア・ベトナムなどはほぼリーチできません。

これはシンガポールでは働いている方の主要なSNSツールとしてLinkedInがあるからであり、転職活動などもLinkedInを通して活動しているケースが多いからだと想定できます。

また、シンガポールにいる人の多くがプロフェッショナルとして働いており、インドネシアやベトナムのように農村で働くなどLinkedInのユーザーとマッチしない方が多いことが想定されます。

ちなみに、このデータは全人口を対象としているため、もし若者の層のみを対象とするとTikTokなども上位に上がってくるでしょう。

成長率はInstagramが高い

Facebookのリーチ率が高いことはわかりましたが、では成長率はどうでしょうか。

上記のグラフはFacebook・Instagram・LinkedInの成長率を表しています。

インスタグラムが他のプラットフォームと比較して大きく成長しているのがわかるかと思います。

特にインドネシアについてはFacebook・LinkedInが成長していない代わりにインスタグラムは8%も前Qよりもリーチできる数が成長しています。

この数値はAdvertising Reachなので、実際の登録者数の増加とは完全には一致しませんが、アクティブユーザーが増えているということは言えそうです。

東南アジアのEC市場について

ここまででデジタルマーケティングを見てきましたが、ここからはECという文脈で数値を見ていきたいと思います。

EC支出額が多い国は?

上記は一年間の一人あたりのECでの支出額(USD)になります。

東南アジアの中でEC支出額が最も多い国はシンガポールで、年間で一人あたりおよそ800USDオンラインを通じて支出しています。
こちらは一人あたりになるため、国ごとの合計値になおすとランキングは変わってきますが、シンガポールが一人あたりのEC支出額が東南アジアの中ではダントツに高いという事がわかるかと思います。

東南アジアでECのテストマーケティングをしたい企業からすると、シンガポールは適切な国だと言うことができそうです。

では、ECの中でどのカテゴリが伸びているのでしょうか。

上のグラフはカテゴリ別のEC支出額を前年同期比で比べたものです。

青いグラフはトラベル・宿泊関連で、現状のCovid-19の影響によるダメージが大きいというのは見て取れるかと思います。

一方で、Food&Personal Care系やFashion系など本来店頭で購入していたものがオンライン購入に取って代わる事で成長伸びているカテゴリもあり、企業にとってはECをどう攻略していくかが今後必要になってくる課題かと思われます。

東南アジアにてブランドを見つける・探すときのチャネル

ここまでで、東南アジア各国のEC事情がご理解頂けたかと思います。

ここからは東南アジアの消費者が新しいブランドを発見するとき・そしてブランドについて探すときにどのようなチャネルが多く使用されているのか見ていきたいと思います。

新しい商品・ブランドと出会うチャネルは?

まずはじめに、東南アジアの消費者が新しい商品やブランドと出会う時はどこなのでしょうか。

Source of New Brand Discovery

上記はSource of New Brand Discoveryのグラフで、新しいブランドを知った時のソースを東南アジア各国でグラフ化したものです。

こちらのグラフは東南アジアの国によってばらつきがあるのですが、共通点もあります。

Search Enginesが各国で使用されている一方で、赤色のWord of Mouth,つまり口コミもかなりの割合で多いことがわかるかと思います。

また、緑色のAds on Social Mediaも比較的一定の割合でいます。水色のAds on Televisionもすべての国でいます。

これから言えることとしては、消費者が新しい商品やサービスを知る場面というのは多種多様であり、一つのチャネルにフォーカスしていると、機会損失が生まれる可能性があるということです。

もちろん国によって偏りはあれど、全方位を意識してプロモーションをしていきたいところです。

ブランドを探す時は?

消費者が新しい商品やサービスを知る際のチャネルは分散しているとわかりました。

では、知ったあとに調べる際はどのチャネルを使用しているのでしょうか。

上のグラフはPrimary Channels for Brand Researchというグラフで、消費者がどのチャネルを使用してブランド(商品)を調べているのかというグラフです。

一つ前に紹介したブランドと出会う時のチャネルと比較して、東南アジア各国でかなり共通点があるかと思います。

Search Engines・Consumer Reviews・Social Networks・BrandWebsiteの4つでほぼ7割を締めます。

Price Comparison Websiteは比較サイトなので広告主自体がコントロールできる範囲ではないため、検索・口コミ・SNS・そしてウェブサイトの4つだけを気にすればよいのです。

例えば、消費者がGoogleでブランドを検索した際に、しっかりと見せたいコンテンツが表示されるように検索型の広告を出稿したり、ウェブサイトを整えることが必要です。

また、SNSで調べるユーザー向けに口コミの増加としてインフルエンサー施策をしたり、Facebookページ・Instagramページを作成して消費者が調べたときように準備していく事が大事と言えます。

さいごに

いかがだっでしょうか。

東南アジア各国のインターネット事情を紹介していきました。

東南アジア各国で違いがあれば共通している点もあったかと思います。

このような基本的な情報を頭に入れた上でマーケティング活動をすると間違った戦略にならずに的確なアプローチができるかと思います。

では。

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