このページでは、ベトナムの労働市場について記載していきたいと思います。
図を使用せず全体感を理解できるよう比較的わかりやすく説明していきたいと思います。
\この記事に向いている方/
ベトナム転職を考えていて、現地の労働市場や求人トレンドを知りたい方。
目次
ベトナムの経済と労働市場の概要
ベトナムは近年、急速な経済成長を遂げ、それに伴い労働市場も大きな変革を経ています。
5年〜10年後にはアジアの中でも経済発展が凄まじいとされる国の一つです。
現在はタイが熱いという人が多いですが、私自身が広告代理店として広告主たちのアジア地域における国別の広告費出稿額を見て感じたことはベトナムにかなり予算を透過していることを感じました。
ある日系大企業の支社長に聞いたところ、現在の収益はタイやシンガポール・台湾から得て、5年〜10年のスパンでインドネシア・そしてベトナムで回収するために予算を投資しているとのことでした。
このような経済的にも期待できるベトナムの求人市場のトレンドと成長している産業に焦点を当て、転職希望者が成功するための情報を提供します。
ベトナムの主要な成長産業の紹介
ベトナム転職を考えるに当たり、成長産業について話したいと思います。
ベトナムの成長産業として注目されているのは、主にIT・テクノロジー、製造業、サービス業です。
IT・デジタル
IT分野では、ベトナムはアジアで最もアクティブなスタートアップエコシステムを持ち、製造業では国内外の企業が進出していることが挙げられます。
例えば日本のITのオフショア開発がベトナムに多くあることは比較的知られている内容かと思います。
また、ITについてもGoogleやAppleがベトナム人のディベロッパーや広告運用者を採用している事もしられています(Google・Appleはアジア本社がシンガポールなので実際に働くのはシンガポールですが)。
製造業・金融
また、製造業は古くからある産業ですが、昨今の日本のようにDX化が進んでいる分野もあります。
サービス業も観光や金融分野で拡大しており、フィンテックがこれからのベトナム経済を活性化させるでしょう。そしてこれらの成長産業にスキルや経験を持つ人材が求められています。
ベトナムの求人市場のトレンド
ベトナムの求人市場では、特にデジタル技術やデータ解析、人工知能などの分野での需要が増加しています。これに関してはベトナムだけでなくどの国でも同様の事が言えますが、、
また、グローバルな視野を持つ国際的な企業が進出し、外国語スキルが求められています。リモートワークの導入も進み、柔軟な働き方が浸透しています。
ITスキルがある方やマネジメント経験がある方は重宝されるでしょう。
また、セールス経験がある方も重宝されます。
ベトナムでは日本企業がかなり進出しており日本企業への営業というのも大事な活動になってきます。
ですので、英語が堪能というスキルよりも営業力があるというのが重宝される会社もあります。
より詳しいベトナムにおける求人市場については転職エージェントに聞くのが一番正確です。
ベトナム転職に強い転職エージェントについ別の記事を御覧ください。
2024年版|ベトナムの平均年収について【業種別】日本人のベトナムにおける求められている人材でいうと、そもそも日本人人材が足りていないので割りとどの職種でも応募は受け付けているかなと思います。
少々大雑把に聞こえるかもしれませんが、シンガポールは飽和しており、マレーシアはそもそも日本人の需要がそこまで無かったりするため、日本人のベトナム転職は今は比較的チャンスだと思います。
人材市場の競争激化とスキル要件の変化
成長産業への需要の増加に伴い、人材市場も競争が激化しています。求人への応募者は増えている一方で、新たな技術やスキルが要求されています。転職希望者は、常に自身のスキルセットを向上させ、市場の変化に対応する柔軟性が求められます。
ベトナム転職における必要スキル①:英語
当たり前ではありますが、コミュニケーション方法として英語が使える事が大事になってきます。
もちろん英語だけでなく、その文化を理解して話すというコミュニケーションが求められますが。
ベトナム転職における必要スキル②:専門性
1で紹介した英語が仮に乏しくても、専門性があれば転職できる可能性はあります。
具体的な専門性はというと、ITスキル(広告運用、開発など)や財務(管理会計、経営企画)などは好まれます。
こういう事から、日本の企業で1年〜3年働くと比較的良いポジションでベトナムで働くことができるでしょう。
ベトナム転職における必要スキル3:若さ&やる気
これはいささか稚拙に聞こえるかもしれませんが、ベトナムの市場は発展途上であり専門性が深く問われるというよりかはとりあえずやってみる論が比較的残っている市場かと思います(シンガポールや香港は違います)。
そういう意味でアポ電や泥臭い営業が必要になる場面があり、その場合は専門性よりも根性が大事な場面が幾度となくあります。
そういった意味でやる気は非常に大切なポイントです。
ちなみに、東南アジアの国の中で労働ビザの取得のしやすさには違いがあり、ベトナムは若い方(新卒・第二新卒)でも比較的取得しやすいと言われています。
ちなみに、具体的な給料と職種の紹介については別の記事を御覧ください。
2024年版|ベトナムのおすすめ転職エージェント10選(口コミ・評価つき)今後の展望とキャリアの戦略
国外からの直接投資が増えているベトナムでは人の生活様式が変わるため、労働市場は今後も変化し続けるでしょう。
転職希望者は、成長産業の動向を注視し、求められるスキルに焦点を当てることが重要です。
具体的にはベトナムで数年働いたあとのプランとして、他の国に転職するというパターンもありますし、日本に帰ってきて英語力を活かして外資系に転職するという方法もあります。
事実、海外よりも日本のほうが“英語を話せる”だけで年収は上がります。海外に行くと当たり前のスキルとして扱われるので。
同時に、外部環境の変化に敏感に対応し、自己ブランディングやキャリアの戦略を見直すことが成功への道を切り開く鍵となります。
ベトナム転職をしたあとも満足すること無く自分のスキルの棚卸しをして進むべき道を考えることが必要でしょう。
プレイヤーとして専門性を高めていくのか、マネージメント側(管理者)になりたいのか、など。
ベトナムの労働市場分析:求人トレンドと成長産業の把握|まとめ
いかがだったでしょうか。
ベトナムの労働市場分析について簡単に紹介してみました。
あえて難しいグラフや図は使用せずに概念や全体感を文章として表現してみました。
ベトナム転職における参考になれば幸いです。