2023年版|シンガポール転職における学歴採用条件について(最低条件、大学など紹介)

シンガポールでの転職をお考えでしょうか。

外国人がシンガポールで働くためには、労働許可証(ビザ)が必要です。

そして、シンガポールでビザを取得するためにはある程度の学歴やスキルが必要になってきます。

そこで今回は、シンガポール転職における学歴条件について紹介していきたいと思います。

シンガポール転職における学歴採用条件

結論から言うと、シンガポール転職における学歴は4年制の大卒であることが望ましいです。ただ、大卒で無くても働く方法はあります。

また、どの大学を卒業したのかもビザの発給に関わってきます。

学歴が高いほどスキルが無くてもビザが通りやすく、逆に学歴がそこまで無いとスキルや給料が高くないとビザが下りません。

ただ、学歴がそこまで無い&給料が高くない人用のビザもあったりします。

次で具体的な学歴採用条件について紹介していきたいと思います。

シンガポール転職で必要な学歴は?

では、具体的にどの程度学歴が必要なのか実際に見ていきましょう。

多くの日本企業の採用条件として、最低でもbachelor degree、つまり学士の視覚を持っていることが条件となります。(ちなみに、4年制の大学を卒業していなくとも、ある条件を満たせばビザは発給されます)

学士と言うと4年制の大学ということです。

では、4年制の大学以外のポイントはあるのでしょうか。

卒業大学で異なる、最低給料

シンガポールで働くためには学士(4年制の大学)を最低でも卒業する必要があると述べましたが、大学で条件は代わってくるのでしょうか。

結論として、変わります。

冒頭で、シンガポールで働くためにはビザが必要だとお伝えしましたが、そのビザを発給できる条件に卒業大学が関係してきます。

以下の表を見てください。こちらはRGFが作成した大学と最低給料の表です。

36歳以上の給料基準もあるのですが、便宜上35歳までを記しています。

シンガポールの昨今の特徴として、シンガポール人の雇用を守るため、外国人の受け入れにハードルを設けています

その一つとして、EP(ビザ)の発給条件を上げています。

例えば25歳で東京大学卒業の場合、4,900SGD(40万円)あればビザの発給が可能となりますが、カテゴリCの東京学芸大学卒で25歳の場合、6,700SGD(55万円)月の給料が無いとビザの発給がされません。

このように卒業大学によって最低給料水準が変わっているというのが特徴です。

MEMO
シンガポールの方針として、学歴が高い人は低給料でも歓迎(そのうち稼ぐから)、そうでない人はたくさん給料出せば(しっかりとしたスキルがあれば)OK

一部例外あり

学士がないと難しいと述べましたが、仮に専門学校を卒業していても、しっかりとしたスキルや給料がもらえていればビザを取得することができます

例えば美容師。

美容師の方は多くが専門学校を卒業しているため、4年制の大学ではありません。

しかしシンガポールには多くの日本人美容師がいます。

彼らは”美容師”という特殊技能を持ちサービスを行っているため、ビザが発給されます。

このように、何か”特殊技能”がありさえすればビザが発給されるケースがあります。

ちなみに、筆者の前のお客さんが美容室だったのですが、6,000〜7,000SGD(49万円〜57万円)くらい給料を出しているそうです。

日本の美容室の給料と比較すると、比較的高いほうなのではないでしょうか。

シンガポールの転職:EPか、S-Passか

少し話がそれますが、シンガポールで転職しようと思った場合、取れるビザには2種類あります。

EPとS-Passというもので、どちらも持ってさえいればシンガポールの企業で働くことのできるビザです。

この2つの大きな特徴として、最低の給料があります。

EPのほうが高く、S-Passは比較的低い給料でビザの発給が可能となります。

この辺は別の記事でまとめたので、気になる方はどうぞ。

2021年3月現在・シンガポールの就労ビザについて【条件・給料など】EP・S-Pass・DP

EPは大学がしっかりと気にされるのに対し、S-Passは比較的その点だとゆるいです。

シンガポールの転職で学歴以外に活かせるものは

シンガポールの転職で学歴以外に活かせるものは何でしょうか。

それは言わずもがなですが、個人のスキルや能力です。

スキルさえあれば学歴が高くなくとも企業が高い給料を出すのでビザが出やすく転職がしやすいです。

また、英語も一つのスキルと言えるでしょう。

これといった実務経験が無くとも、英語が話せるだけでどこか法律事務所の秘書や通訳もできます。

さらに中国語が話せればシンガポールでは無双できます。

シンガポールでの教育システムについて

まるで学歴が高くないと住んじゃいけませんとでも言っているようなシンガポールですが、自国の教育システムはどうでしょうか。

結論から申し上げると、シンガポールは日本以上の学歴社会です。

シンガポールには小学校(Primary School)を卒業する際に全国統一テスト(PSLE, Primary School Leaving Examination)というテストを全員が受けます。

この全国統一テストにより、中学校から進路が大きく影響します。

大学進学のコースなのか・技術系の学校(ITE, Institute of Technical Education)進学コースなのかによって、それぞれ通う中学校以降の教育機関が異なります。

仮に大学進学コースに行きたい!と思っていてもその全国統一テストでいい成績を残せないとその道そのものが閉ざされてしまいます。

日本だと中学や高校受験を失敗してもまだ行った先で勉強して挽回できますがシンガポールの場合そういった選択肢がありません。

そして、成績優秀層だけが、国内にあるローカル大学に通うことができます。

トップ大学の一つであるシンガポール大学は、アジアでNo.1の大学とされています。

その競争力たるや、日本の学歴社会以上のものがあります。

ローカルの人々が学歴社会の中で生きているので、そこで働こうとする外国人もある一定の大学は卒業してね、というのがシンガポール政府のメッセージなのでしょう。

日本人で小学校といえば、ある一部の私立学校を除いてまだまだ受験や大学なんて考えることも無いと思います。

親御さんのプレッシャーはかなりのものがありますね。

さいごに

いかがでしょうか。

シンガポール転職における学歴条件を紹介しました。

日本人の場合、4年制の大学を卒業していればスキルや経験値にもよりますがシンガポールでの転職・就職は可能ということがお分かり頂けたかと思います。

アジアの中でもシンガポールは外国人のビザが取りにくい一つとされています。

その分、世界中の優秀な方々がこの国に集まっています。

ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

では。

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